筋肉を治療する
2022.12.01 10:28
当院の治療をひとことで表すと「筋肉を治療する」になります。
治療技術としては、鍼灸・マッサージ・整体・キネシオテーピングを主に使うのですが、何を治療してるのですか?と問われると、「筋肉・筋膜を治療することで身体のバランスを整える」という答えになります。
現在の京都二条の自宅治療院を開業する10年ほど前、私はスペインにある「日西指圧学院(Namikoshi Shiatsu Europe)」に在籍し、併設の治療院で働きながらキネシオテーピング国際指導員として、ヨーロッパ各地でセミナー活動を行なっていました。
キネシオテーピングとは、キネシオロジーと呼ばれる“ヒトや生物の身体運動にフォーカスした学問”をヒントに日本で生まれた別名筋肉テープとも呼ばれるテーピング療法で、現在では世界中のトップアスリートが愛用していることでも知られています。
当時、指圧治療に新しい発想を取り入れようとされていた学院の小野田学長より、従来の東洋医学的なアプローチとは異なる、筋骨格系を中心とした解剖学や運動機能学に基づいた手技による肩関節治療(五十肩や投球肩など)の考案を依頼されました。
このテキストでは、肩関節を構成する筋肉や筋膜の役割をベースに関節運動学の理論を取り入れた治療法を作成、現地での指導にあたりました。
日本でもその内容が[月刊手技療法]2013年6.7月号に掲載されました。
この筋・筋膜に対する治療法は肩関節の痛みだけでなく腕のしびれ(頸肩腕症、胸郭出口症候群)などの神経痛にも有効であると評価を受けました。
その後、肩以外の部位にも治療範囲を広げていき、それは現在、当院が開催する「筋肉セミナー」の元にもなっています。