起業開業キャパシティ問題
タロット読み師のアドリアーナです。
今日は起業・開業における「キャパシティ」について。
若い時は、『未熟さ』によってキャパ不足が生じます。
年を重ねると、『プライドの高さ』と『体力気力不足』と『柔軟性のなさ』からキャパ不足が現れます。
そこそこ経験を積み、まだ気力体力もある、でもプライドの塊にはなっていない柔軟な年齢層、そういった時に起業・開業できるのがベストです。いちばんキャパシティが広く取れる時です。
一方、「脱サラ」で定年間際の会社員が喫茶店を始めるのが流行った時代が過去にあったと思うのですが、これはしんどいですねー
(1)企業サラリーマンだったので "飲食業で馬車馬のように働いた" 経験がない
→ お客は待ってくれませんので、少しのことですぐにテンパってしまいます。忙しいのは良い事なのですが、その業界での"戦場"を経験していないと、なかなか器用に立ち回れず顧客を逃しがちになります。
(2)でも社会経験が長いのでやれると思っている
→ しかし会社が事務所家賃や交通費、仕入代、備品代、人件費をもってくれていたのはどれほどありがたいことだったか、最初に気づくのがここでしょう。企業勤務での経験と、独立は180度別物です。
(3)とにかくプライドが高い
→ 初めてやることなのに自分は「オーナー」「偉い」と勘違いしている。悲しいことに、客から見たらただの商売素人なんですが。。。
経験もない、思い込みも激しい、プライドが高くて聞く耳を持たない、柔軟な対応力がない、体力気力が続かない、そしてすぐテンパる。これでは全てが「いっぱいいっぱい」の毎日になりそうです。
アドリアーナは占いと、本名名義のビジネスアドバイザリーで様々な起業・開業の方々を拝見させていただいております。決して【上から目線】ではなく【観察目線】で申し上げるのですが、やはり一定の年齢から独立する場合は、"若い時に寝食を惜しんで一生懸命やったこと" とリンクさせるのがベストかと思います。
憧れや流行りで、全く別ジャンル、未経験ジャンルには手を出さないほうが賢明ですよ。(捨てるほど予算と暇があるならばやってもいいと思いますが)キャパ不足でテンパッてしまい、顧客や周辺とも円滑なコミュニケーションが図れなくなります。
人はキャパ不足の人に対しては、「大変そうだからもういいや」と思うものです。
アドリアーナの前の店舗の近くにあった居酒屋さんの従業員のお兄さんたちは本当にプロフェッショナルでした。彼らは昼からお店に入り、夜明けまで仕事が続くのですが、バラバラに入ってくる20席の注文をたった2人で調理し、全員と楽しく喋りながら、会計やお見送りもして、合間にスタッフと乾杯の時間も設け、いつも笑顔で美味しくてサービス満点。もちろん大人気のお店でした。
あの流れ・実力は一晩で得られるものではありません。何年もその業界で叩き込まれた経験とスキルです。このお兄さん方のような人は、いつ独立しても良い、いちばん脂が乗った美味しい時期で引っ張りだこでしょう。
何かを始める時は、自分の経験値やプライドと相談してキャパシティに無理のないようにできるといいですね。
全ての方に「まずは、小さく始めること」をお勧めしています。
大きくすればいいだけですから。
でもその逆は取り返しがつかないことばかりになりそうです。
ー Stella Maris Adriana