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京都市動物園 ミニ遊園地

2018.04.08 14:12

 大学時代を京都で過ごしたので、京都には思い入れがある。その中でも、南禅寺周辺は僕のお気にいりのスポットだ。デートをするなら、南禅寺。相手はいないけど(笑)。だが、その近くに遊園地があるなんて知らなかった。「観覧車ぼっち星」というぼっち観覧車100ヶ所達成を目指されている方のブログがきっかけで知ったのだが、京都に住んでいる人でも、動物園の中に小さな遊園地があるだなんてほとんど知らないのではないだろうか。しかも、本州で1番古い(日本全体だと2番目に古い)現役の観覧車があるなんて驚きだった。桜の季節なので、桜の写真をぶらぶらと撮りたいと思い、京都へ行きたくなったので、併せて京都市動物園を訪れることにした。大阪から京阪電車で、三条まで行き、そこから地下鉄で蹴上駅へ。

蹴上から南禅寺方面へ向かうトンネル
不思議なオーラがあり圧倒される
南禅寺は外国人観光客が多かった
水道橋はいつ見ても美しい


 南禅寺から5分ほど歩くと、京都市動物園の入り口(裏口)が見えてきた。こんな所に動物園があったことも驚きだし、さらにその中に遊園地があるなんて。動物園沿いには広い水路があり、手漕ぎ船のようなものに乗ることもできるようだ。その向こうに、小さな観覧車が顔を出しているのが見え、テンションが上がった。

綺麗なエントランス
2015年に大規模リニューアルされたばかりなので、園内も綺麗だった
園内マップには観覧車の絵があるだけで、遊園地の表記はない
公式HPにも具合的な記載がなく、なぜか冷遇されている
園内の雰囲気はかなり良かった


 遊園地は動物園のほぼ中央にある。リニューアルされた動物園から取り残されたようにそこだけがレトロな雰囲気を醸しだしている。乗り物は大きく3つ。まず、子供汽車。この汽車が遊園地の外周をぐるっと囲んでいる。1ヶ所だけ、踏切があり、そこから遊園地に入ることができるのだ。入って左にその汽車の乗り場。右には回転ボートがある。4つのボートがグルグルと灯台の周りを回るとてもシンプルなものだが、雰囲気が本当に良い。そして、正面奥には今回のお目当て、観覧車がある。隣にはコイン式のバッテリーカーもある。敷地はかなり狭いのだが、春休みということもあって、多くの子ども達で賑わっていた。


踏切を渡り遊園地へ。
素晴らしい導入
外周を走るテキサス号
座席が見たことがないぐらい低い
可愛らしい回転ボート
各席にハンドルがあって、多すぎる(笑)
子供達に優しい仕様


 乗り物は全て200円。遊園地の中央にある券売機に200円を入れると、のりもの券と書かれた可愛いコインが出てきた。あまりにも素敵だったので、記念に持って帰りたくて、思わず余分に1枚買ってしまった(すいません)。

 前述の通り、ここにある観覧車は日本で2番目に古い現役の観覧車(1番古いのは函館公園のもの)で、作られたのが1956年。60年以上も前だ。先ほど購入したコインの1枚を観覧車の前に立つお兄ちゃんに差し出す。ゴンドラに乗る前に支柱があり、これがかなり低いので、頭をもたげて進まないといけない。乗り場のようなものはなく、地面からダイレクトイン。コンクリートが観覧車の形に合わせて少しだけ斜めになっている。動物の絵が描かれたゴンドラにガラス窓などはなく、上半分はむき出し。4人乗りのようだが、大人2人が並んで座るにはキツイと思う。

 高さは12mほどしかないので、高所恐怖症の僕でもさすがに大丈夫、と言いたい所だが、この観覧車に乗ると別の恐怖が襲ってきた。とにかく揺れるのだ。1人で乗ったせいか、バランスが悪く、ひたすら揺れまくる。のに、上半身はむき出し。観覧車の支柱も頼りないほど細い。のんびり景色を楽しんでいる暇なんかないぐらいスリル満点だった。予想とは違ったが、ある意味楽しくて、人でへらへら笑ってしまった。

スカイダンボがあった模様
可愛いのりもの券
地面からダイレクトイン!
反対側からの全景
各ゴンドラには動物の絵が(あまり可愛くないタッチ)
乗り撮り
定員4名(子どもなら)
60年戦士とはいえ、支柱が細すぎてちょっと心配になる
お馴染みの構図(やっぱり撮りたくなる)


 遊園地を楽しんだ後は、動物園をぐるっと一周。動物園をゆっくり見て回るなんて、かなり久しぶりで、なんだか新鮮だった。広すぎも狭すぎもせず、動物たちを間近で見れるので楽しかった。京都市動物園は、個人的にかなりオススメのスポットになった。京都を訪れた際は、南禅寺周辺の観光と併せて、ぜひ行ってみて欲しい。

春の動物園
素敵な空間だった