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藤田晋 invitational RTDリーグ

点数持ってからの瀬戸熊らしい攻め!逆境でもブレない村上! RTDリーグ2018 BLACK DIVISION 15-18回戦レポート

2018.04.01 10:00

3/26(月)および3/29(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグ2018 BLACK DIVISION 15-18回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。


▼▼▼BLACK 15回戦:点数を持ってからが攻め時!瀬戸熊らしい大トップ▼▼▼

前回までの成績はこちら↓

今シーズン、ここまで瀬戸熊らしい攻めをあまり見ていないな、とは思っていた。

すると、そんな瀬戸熊がいきなりものすごい攻めを見せる。

安牌は足りているのだが、瀬戸熊は無スジの8mを打っていく。

6m、7mが3枚ずつ見えたワンチャンスとはいえ、この巡目でノーテンから無スジを押すのには勇気が要る。

さらに、どうテンパイしても、打ち出される牌は必ず無スジなのだ。

結局、4pを引いた瀬戸熊は、8pを押してテンパイ流局となったのだが、これを押すのは本当に得なのか。

その是非は置いておいて、「ああ、瀬戸熊さんらしいな」と思う。


実際、これが予兆。ここから瀬戸熊の攻撃が始まったのである。

松本のマンズ仕掛けに3mを切ってリーチにいくと、安牌に詰まった村上から7pを引き出して8,000。

さらに、オヤ番でもまっすぐ進めて4,000オール。


極めつけはこちら。

南3局、松本のオヤリーチに対し、トップ目から無スジの3s切りリーチ。

これを松本からアガると、ウラ2の8,000でトップを決めた。

このリーチはかなりかけづらい。

これをすっとリーチして競り勝つ瀬戸熊を見て、「瀬戸熊さん的にはかなり会心の内容だろうな」と思っていると、やはり本人もそう感じたようだ。

点数を持ってからも攻めていくのが瀬戸熊流。

ここまでなかなか前に出られない展開が続いていたが、ようやく瀬戸熊らしい内容で大トップをもぎ取った。


▼▼▼BLACK 16回戦:仕掛け屋らしいアガリ優先のリーチ▼▼▼

首位を快走する小林が、あっさり6,000オールで突き抜ける。

すると、次局には、リーチのみの手が一発ツモウラ1の4,000オールに仕上がり、トップを決めた。

このリーチ、ダブ東シャンポンに受けず、3p6pのリーチとしているのが小林らしい。

1pは2枚切れだが、ドラが1枚もないこの手牌では、シャンポンリーチにいく打ち手も多そうである。

これをきっちり両面リーチするところに、アガリまでの最短ルートを通る仕掛け屋小林を見た。


▼▼▼BLACK 18回戦:6ブロック目で打点と安全を追う小林の安定感▼▼▼

小林の進撃はさらに続く。

役牌を切って4mからの好形を狙うのもいいが、小林の選択は打4m。

現状でターツは足りているため、余剰牌で何を狙うかが焦点になる。

4mを残せば好形、役牌を残せば打点と安全だ。

この手牌は仕掛けが前提となるため、どこからでも仕掛けられるポン材はそれなりに好形といえる。

それならば、4mからさらなる好形を追う必要があまりなく、役牌を残して打点と安全を追うというのが小林の選択。

すると、狙い通り重なった發がポンでき、東で5,800を決めた。

地味な1打かもしれないが、こういう打4mに小林の安定感を感じる。


一方、仕掛けが前提にならない手牌では、目一杯好形を追っていく。

ここからソウズを払ってホンイツにいく手順もあるが、門前テンパイが見込めて發の1翻で打点もあるため、今度はまっすぐに字牌から打っていった。

すると、ドラ受けの1s4sではなく3面張に受けて一発ツモ。

小林が軽快に3連勝を決めた。


▼▼▼BLACK 17回戦:逆境でもブレずにリーチする村上▼▼▼

このテンパイから4p切りリーチをかけると、この4pが白鳥に一発放銃となった村上。

ここまで煮え切らない展開が続いている村上の放銃に、「ああ、またか」と本人も思ったに違いない。

しかし、そんな中でもブレずにリーチをかけ続けるのが村上。

この手牌には4種の選択がある。

1m切りダマテン、1m切りリーチ、5m切りダマテン、5m切りリーチだ。

心が弱い方に流れそうなこういう状況では、「5m切りダマテンから空切りできる牌を引いてのリーチ」が真っ先に浮かんでしまいがちだが、村上はブレずに1m切りリーチでツモりにいった。

すると、7mをツモってウラ2で4,000・8,000。

村上らしいツモりにいくリーチで、一気にトップをまくっていった。


そして、接戦のオーラスでもやはりリーチをかけ、2000オール。

ここから連荘を続け、大トップを築き上げた。

小林が3連勝を決めて早くも独走態勢に入っているが、ここまで逆境だった村上と瀬戸熊が会心のトップで追い上げる。

小林がどこまでポイントを伸ばすかにも期待がかかるが、村上・瀬戸熊の逆襲にも注目だ。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回4/2(月)21:00からWHITE DIVISION 19、20回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定