点数持ってからの瀬戸熊らしい攻め!逆境でもブレない村上! RTDリーグ2018 BLACK DIVISION 15-18回戦レポート
3/26(月)および3/29(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグ2018 BLACK DIVISION 15-18回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
▼▼▼BLACK 15回戦:点数を持ってからが攻め時!瀬戸熊らしい大トップ▼▼▼
前回までの成績はこちら↓
今シーズン、ここまで瀬戸熊らしい攻めをあまり見ていないな、とは思っていた。
すると、そんな瀬戸熊がいきなりものすごい攻めを見せる。
安牌は足りているのだが、瀬戸熊は無スジの8mを打っていく。
6m、7mが3枚ずつ見えたワンチャンスとはいえ、この巡目でノーテンから無スジを押すのには勇気が要る。
さらに、どうテンパイしても、打ち出される牌は必ず無スジなのだ。
結局、4pを引いた瀬戸熊は、8pを押してテンパイ流局となったのだが、これを押すのは本当に得なのか。
その是非は置いておいて、「ああ、瀬戸熊さんらしいな」と思う。
実際、これが予兆。ここから瀬戸熊の攻撃が始まったのである。
松本のマンズ仕掛けに3mを切ってリーチにいくと、安牌に詰まった村上から7pを引き出して8,000。
さらに、オヤ番でもまっすぐ進めて4,000オール。
極めつけはこちら。
南3局、松本のオヤリーチに対し、トップ目から無スジの3s切りリーチ。
これを松本からアガると、ウラ2の8,000でトップを決めた。
このリーチはかなりかけづらい。
これをすっとリーチして競り勝つ瀬戸熊を見て、「瀬戸熊さん的にはかなり会心の内容だろうな」と思っていると、やはり本人もそう感じたようだ。
点数を持ってからも攻めていくのが瀬戸熊流。
ここまでなかなか前に出られない展開が続いていたが、ようやく瀬戸熊らしい内容で大トップをもぎ取った。
▼▼▼BLACK 16回戦:仕掛け屋らしいアガリ優先のリーチ▼▼▼
首位を快走する小林が、あっさり6,000オールで突き抜ける。
すると、次局には、リーチのみの手が一発ツモウラ1の4,000オールに仕上がり、トップを決めた。
このリーチ、ダブ東シャンポンに受けず、3p6pのリーチとしているのが小林らしい。
1pは2枚切れだが、ドラが1枚もないこの手牌では、シャンポンリーチにいく打ち手も多そうである。
これをきっちり両面リーチするところに、アガリまでの最短ルートを通る仕掛け屋小林を見た。
▼▼▼BLACK 18回戦:6ブロック目で打点と安全を追う小林の安定感▼▼▼
小林の進撃はさらに続く。
役牌を切って4mからの好形を狙うのもいいが、小林の選択は打4m。
現状でターツは足りているため、余剰牌で何を狙うかが焦点になる。
4mを残せば好形、役牌を残せば打点と安全だ。
この手牌は仕掛けが前提となるため、どこからでも仕掛けられるポン材はそれなりに好形といえる。
それならば、4mからさらなる好形を追う必要があまりなく、役牌を残して打点と安全を追うというのが小林の選択。
すると、狙い通り重なった發がポンでき、東で5,800を決めた。
地味な1打かもしれないが、こういう打4mに小林の安定感を感じる。
一方、仕掛けが前提にならない手牌では、目一杯好形を追っていく。
ここからソウズを払ってホンイツにいく手順もあるが、門前テンパイが見込めて發の1翻で打点もあるため、今度はまっすぐに字牌から打っていった。
すると、ドラ受けの1s4sではなく3面張に受けて一発ツモ。
小林が軽快に3連勝を決めた。
▼▼▼BLACK 17回戦:逆境でもブレずにリーチする村上▼▼▼
このテンパイから4p切りリーチをかけると、この4pが白鳥に一発放銃となった村上。
ここまで煮え切らない展開が続いている村上の放銃に、「ああ、またか」と本人も思ったに違いない。
しかし、そんな中でもブレずにリーチをかけ続けるのが村上。
この手牌には4種の選択がある。
1m切りダマテン、1m切りリーチ、5m切りダマテン、5m切りリーチだ。
心が弱い方に流れそうなこういう状況では、「5m切りダマテンから空切りできる牌を引いてのリーチ」が真っ先に浮かんでしまいがちだが、村上はブレずに1m切りリーチでツモりにいった。
すると、7mをツモってウラ2で4,000・8,000。
村上らしいツモりにいくリーチで、一気にトップをまくっていった。
そして、接戦のオーラスでもやはりリーチをかけ、2000オール。
ここから連荘を続け、大トップを築き上げた。
小林が3連勝を決めて早くも独走態勢に入っているが、ここまで逆境だった村上と瀬戸熊が会心のトップで追い上げる。
小林がどこまでポイントを伸ばすかにも期待がかかるが、村上・瀬戸熊の逆襲にも注目だ。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回4/2(月)21:00からWHITE DIVISION 19、20回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定