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平成30年3月 月例インターネット句会 Vol.73結果発表

2018.04.01 03:44

木暮陶句郎 選

◎特選 7句

故郷に坂道多し春の雨(鈴木由里子)

春雨や茶碗に心地よき歪み(中野 千秋)

空も海もわたしも溶けて春霞(中野 千秋)

桃の花大和の国の乙女たち(星野 裕子)

春の風邪試着室より始まりぬ(ななさと紅緒)

水温むテラスにペンの忘れ物(杉山 加織)

地球儀を旅する指よ春の雨(鈴木由里子)


〇入選 30句 

消しゴムのいちごのにほひ春灯(ななさと紅緒)

紙吹雪切る二年生卒業日(鈴木由里子)

春光や前へ前へと鳩の首(星野 裕子)

姉妹揃えば楽し雛の家(髙橋千登世)

絵になるとカメラ向けられ山笑ふ(堤 かがり)

朝練の靴音迅き木の芽道(石川 祐司)

十年の弁当づくり卒業す(ななさと紅緒)

木の芽風心移ろいやすきひと(杉山 加織)

旅鞄詰めし思ひ出城下町(清水 檀)

春水を縫ひゆく大鯉のちから(星野 裕子)

丘陵は弥生居住区草青む(稲葉 京閑)

啓蟄の光やはらかガラス拭き(岩佐 晴子)

つつかれて雲高くゆく木の芽かな(里村 閑)

無口なる子からのメール卒業す(ななさと紅緒)

物陰に残る薄氷へと日射(稲葉 京閑)

微睡みの夢いつぱいの花菜畑(清水 檀)

振り向けば手袋ひろひくれし人(石川 祐司)

紅に恥じらひ少し牡丹の芽(稲葉 京閑)

風光る父と息子のバトンタッチ(鬼形 瑞枝)

春コート羽織りて軽しこの一歩(清水 檀)

七日後の恋は盲目鳥帰る(鈴木由里子)

チューリップ可愛く年を重ねやう(中野 千秋)

五本指靴下履いて春めきぬ(安部じゅん)

菜の花の丘ひとつ越え海に出る(清水 檀)

春嵐女神も時にヒステリー(岩佐 晴子)

福寿草家族単位で地に根ざす(安部じゅん)

大橋の修理始まるあたたかき(堤 かがり)

駆けだして起こす春風恋初(里村 閑)

啓蟄やほろろこぼるる鳩サブレ(ななさと紅緒)

洋館の小さき玻璃戸楓の芽(杉山 加織)


互選

5票

地球儀を旅する指よ春の雨(鈴木由里子)


4票

春雨や茶碗に心地よき歪み(中野 千秋)

十年の弁当づくり卒業す(ななさと紅緒)

無口なる子からのメール卒業す(ななさと紅緒)

目鼻なき紙のひひなにある愁ひ(木暮陶句郎)


3票

故郷に坂道多し春の雨(鈴木由里子)

春星や見えぬがよろし子の暮し(中野 千秋)

春光や前へ前へと鳩の首(星野 裕子)

消しゴムのいちごのにほひ春灯 (ななさと紅緒)


2票

一歩二歩三歩あゆんで梅日和 (鬼形 瑞枝)

対岸に遊ぶ母子や水温む(木暮陶句郎)

秘め事を言つてしまひて山笑ふ(杉山 加織)

自由にもルールのありて涅槃西風 (杉山 加織)


1票

ものの芽の包む雫や今朝の雨(清水 檀)

春コート羽織りて軽しこの一歩(清水 檀)

空も海もわたしも溶けて春霞(中野 千秋)

桃の花大和の国の乙女たち(星野 裕子)

花辛夷空てつぺんを弾きたる(星野 裕子)

大空に声置いてくる雲雀東風(星野 裕子)

朝練の靴音迅き木の芽道(石川 祐司)

三姉妹揃へば楽し雛の家(髙橋千登世)

紅椿揺らして躙口へ風(稲葉 京閑)

丘陵は弥生居住区草青む(稲葉 京閑)

目貼り剥ぐハイとイイエをはっきりと(鬼形 瑞枝)

風光る父と息子のバトンタッチ(鬼形 瑞枝)

軒下を行つたり来たり初音聞く(鬼形 瑞枝)

沢庵の皺増えるごと春めけり(安部じゅん)

福寿草家族単位で地に根ざす(安部じゅん)

春燈にぬつと顔出す牛舎かな(堤 かがり)

波の描く線のなまめく春の浜(里村 閑)

おほいくさ終へて親子の朝寝かな(里村 閑)

里びとへ里なきひとへ春の雲(里村 閑)

窯小屋にくすぶる火の香木の芽雨(木暮陶句郎)

卓の上に桜湯といふほのあかり(木暮陶句郎)

水温むテラスにペンの忘れ物(杉山 加織)

洋館の小さき玻璃戸楓の芽(杉山 加織)