運動神経
こんにちは、蕨市、川口市にてパーソナルトレーニングを提供している井上です。
本日は運動神経について説明していきます。
運動神経とは
スポーツが得意な人を見て運動神経がいいという言い方をしますが、これは少し誤解があります。
運動神経は筋肉を収縮、弛緩させるために脊髄から全身の筋肉に伸びている神経です。
運動神経は骨格筋に入るあたりで枝分かれをし、一本の運動神経が多数の筋繊維を支配しています。
これを運動単位といいます。
運動単位における筋繊維の数(神経支配比)は精密な働きをするものほど小さくなります。例えば、
眼の筋肉で3~6の筋繊維
腓腹筋で1784の筋繊維
と大きな差があります
錐体路系と錐体外路系
運動の上手さを考える上で重要なのが
錐体路系
錐体外路系
という2つの神経回路です。
錐体路系とは
脳からの指令によって動く随意運動を担当します。
錐体外路系とは
外からの刺激などに反応して脊髄から指令を送る無意識の反射運動を担当しています。
反射運動というと熱いものを手に触れて瞬間的に身体を縮める動作を思い浮かべると思います。
たとえば歩行動作は幼い頃に繰り返し練習することによって無意識のうちに足が交互に進むようになります。
これは何度も同じ運動神経を使うことで、その運動が錐体外路系に変わり無意識の運動になったことを意味します。
スポーツではよく無意識で身体が動いた、無意識に反応できたことにより相手より速く動けたなど、上級のアスリートは動きが錐体外路系で行うものにまだ高められています。
運動神経がいいとは
運動の上手さを決める要素には神経系以外にも筋力や柔軟性、判断力などがありますが、一般に使われる「運動神経がいい」という言葉が指すものとしては、やはりこの神経回路の発達がポイントになります。
随意運動では脳の判断と身体の動きをスムーズに連携できるかどうか、また随意運動をいかに反射運動の域にまで近づけることができるかが重要とされています。
さらには、随意運動と反射運動をいかに状況に応じて使い分けられるか、それが運動神経がいい人になるための条件といえるでしょう。