Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

あるカップルの「祖国」までのストーリー

2018.04.01 12:10

全く最近の若いもんは、、、すごすぎますね。

おじさんは弟子入りしたくなっちゃいます。

道南の、とある場所に1ヘクタール強(10888平方メートルだそうな。888が縁起良さそうでしょだって。)の土地を持って一族の土地「祖国」を作り始めた彼ら。東京から移住して。

新郎の山川道夫さんはまだ30になったところなんだけれど、某人材派遣会社でトップセールスだった20代のおしまい頃に、アナスタシアの熱心な読者だったゆりさんと出会ったのね。

ゆりさんはその頃、ヨガのインストラクターをしながら、食の安全とかおばあちゃんの知恵的な日本古来の生活の知恵に興味を持って探求していた。

で、二人は同じ婚活サイトに登録していた。全く違ったヴィジョンを持って。


***

二人はそれで縁あって一度会うことになって、すぐに意気投合した・・・とはいかず、ここが面白いところで、会ってみたんだけど初めはむしろお互いちょっとイラッとくる人として認識していたそうな。

イラッとくるんだけれど、気になってしょうがないところもあって、道夫さんがあるとき果敢にも(無謀にも?)彼女にそのことを言いに行ったの。もうちょっと経緯はあるんだけれど、まあそこは置いといて、四魂の「愛」の人はやることが違うね。僕だったらいまでも到底できないし20代だったら100%無理(笑)。

そしたら、まあ文脈をはしょって言うと、ゆりさんもなんかスイッチ入ってしまって「じゃあ言わせてもらうけど」ってわけで、イラッときてたことを話してみたそうなのです。それもかなり辛辣に。

「あなたは愛のことは熱心に語るけれど、そのあとのことは何も考えていないように見える。愛する人との間に子供ができて、その子供やその子供(孫)たちにどんな世界を残そうとしているのか、考えたことあるのか。そこまで考えて生きてこそ、愛ある夫婦や家庭になるんじゃないのか。」みたいな感じのことを。 こ、こわい。(ちなみに彼女は「智」が強い)

そしたら道夫さんは、クールでそっけなかったゆりさんの中のものすごい情熱をそこで初めて見て、心を掴まれたそうなのです。そして、ここがすごいところなんだけれど、「僕は確かに、そんなことは大して考えてこなかった。でも僕は、愛することを学び続けるということについては、命をかけてる。君の話をもっと聴かせてくれ。」って言って、二人は交際することになったの。こんなこと20代で言えるのか〜。

***

それで彼女は、アナスタシアのこと、愛と調和のある食のこと、大地とつながった暮らしのこと、今の地球の危機のことなどを、何度も会っていく中で道夫さんに語ったんだけれど、その時の彼の聴き方が独特だったっていうんだよね。

細かいことはちゃんと聴いていない。(ゆりさん視線で)

そしてすぐ気持ちの話になる。それがまた、ゆりさんはちょっとイラっとする。

でも、エネルギーというか感情というかが、揺れている部分にはかならず切り込んできて、二人の間で気持ちを聴き会う感じになる。

「今、イラッときてたかな」とか聞かれて、またイラッとするんだけれど、そのあと丁寧に聴いてくれる。

そういうやり取りを繰り返していくうちに、ゆりさんは自分が目指しているアナスタシアの世界を「誰かと一緒に」作ろうと思ったら、これが必要なんだ、と悟ったわけ。二人が、ずっとお互いへの理解を深め続けてつながっていくことが。

***

その後二人は、僕らのことをブログで見つけてくれて、パートナーシップの深め方について、そして「祖国」や愛と調和のあるくらしについて、僕らの持っているものをどんどん吸収して、さっさと追い越して行ってしまわれたわけですよ。

そして、「僕たちもやりたい!」っていう人たちがどこからともなく集まってきてる。

いや〜、最近の若いもんはすごすぎる。

先日、まだ雪の残る彼らの祖国とその近くも含めて、出発のセレモニーを手伝わせていただきました。

写真はその時のもの。

そのセレモニーも語ることがたっぷりあるんだけれど、それはまた別の機会に。

***

ここまでが2018年のエイプリルフールネタね。写真もフリー素材です。

しかし、こんなことが起こる婚活サイトや、こんなカップルを生み出していくってプロジェクトを今、 Keikoちゃんと、仲間と一緒に、構想しているところなのです。これはネタじゃなくて本気。

その入り口は、アナスタシアでも、魂を分かち合うパートナーシップでも、持続可能な暮らしでもいい。

でも、その先には、二人が深く繋がり、大地と天ともつながっている生き方があるし、どこかが欠けていたら、持続可能じゃなくなってしまう。

そういうことを踏まえて、そこを目指したい男女が出会う場作りや、そこで必要な智慧と技を身につけることができるようにしていく。

そういう二人にふさわしい、形式だけじゃない「結婚式」も作りたい。

そんな風に思う2018年の春でした。これ絶対いいもん。