4月から生命保険料が改定
2018.04.01 14:56
4月から生命保険各社の保険料が改定されています。改定の理由は日本アクチュアリー会が発表している標準生命表2018において、2007年以来11年ぶりに標準死亡率が下がったためです。標準死亡率が下がったということはすなわち長生きする人が増えたということです。
保険会社の立場からすれば、死亡率が下がるということは人の死亡によって保険金を支払う生命保険であれば保険金を支払う確率が下がるということになります。したがって値下げの要因になります。但し全ての保険で値下げになるわけではありません。
たとえば終身医療保険やがん保険の場合、長く生きるほど保険金を支払う確率が上がることが考えられます。したがって逆に値上げになる保険もあるのです。また実際には保険会社によって商品構造も販売戦略も異なりますので、どの商品が値上げになり、どの商品が値下げになるかは保険会社によっても異なります。また加入する年齢や性別によっても違います。さらにこのタイミングで商品自体をリニューアルする保険会社もありますので、単純に従来と保険料を比較することが難しい場合もあるでしょう。
ただし基本的には上記のとおり死亡保険(生命保険)に関しては値下げ要因となりますので、数年前に加入した保険も一度見直してみるとよいかもしれません。注意が必要なのは終身保険など貯蓄性のある保険に関しては早く解約すると解約返礼率(解約返戻金として払い戻される率)が低くなりますので、解約して加入し直すことのメリットとデメリットは具体的に試算してみることが必要です。
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