Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ZIPANG TOKIO 2020「GINZA SIX 1周年で本日より新作アートが登場『銀座の街とアートでコラボレーション』」

2018.04.01 19:25

文化の発信地・銀座と共に展開する「感性を刺激するアートプログラム」

中央吹き抜けにダニエル・ビュレンの作品が登場、中央通りをアートジャック屋上庭園での薪能や各店舗のアートイベント、1周年限定商品も展開!

GINZA SIX ショーウィンドウ Spring “Taste of flowers”

‘桜の塩漬け’ や ‘すみれの砂糖漬け’ をカップに入れると、お湯の中に、より透明感を増した花が開きます。それを口に含めば、桜やすみれの香りに包まれ、花びらの羽衣のような食感や、まろやかな味を楽しむことが出来ます。栄養として必須ではないのに、見るだけで美しいのに、私たち人間は花を食べます。景色の一部を体内に入れ、花の無い季節に五感で花を想うとは、美しい贅沢です。今回は、「琥珀糖」という和菓子を作り、花が五感に広がる時の心象風景を空間にしました。

花の季節を謳歌いたしましょう。                      アートディレクター 佐藤寧子

中央はGINZA SIX

2017年4月20日に開業した銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」では、開業1周年を記念し、4月2日(月)~5月6日(日)までの期間、GINZA SIX 1周年プロモーションを展開します。開業から1年が経ち、文化の発信地“銀座”の新たなランドマークとして定着してきた「GINZA SIX」。2年目を迎え、これからもさらに、身近にアートと触れ合える機会を創出し、ここでしか味わえない上質な体験を企画。GINZA SIX中央の大きな吹き抜け空間では、世界を舞台に活躍するフランス人アーティスト「ダニエル・ビュレン(Daniel Buren)」が、銀座の新たな顔となる新作インスタレーションを手掛けています。また、ダニエル・ビュレンの作品は銀座の街へも飛び出し、全長約1,100メートルの目抜き通り・中央通りをアートジャック。GINZA SIX内の店舗では、国内外のアーティストとブランドがコラボレーションし、特別なイベントや展示、商品展開などを行うほか、1周年を記念した限定商品も展開します。そのほかにも、観世能楽堂とともに実施するGINZA SIX初の試みとして、屋上庭園での「薪能特別公演」や、「親子能体験教室」など、来館者の感性を刺激するプログラムを多数揃えてあり銀座の街とともに新たなステージへと向かうGINZA SIXに今年も注目したい。


世界的な現代アーティストの作品と、商業空間の相乗効果を発揮

森美術館館長 南條史生

1949年東京生まれ。2006年11月に森美術館館長就任。国内外の芸術祭のコミッショナーやアーティスティック・ディレクター、キュレーターや審査員などを歴任。長年にわたり様々な大型のパブリックアート計画、コーポレートアート計画のディレクションを行う。

GINZA SIXで展開するパブリックアート

銀座というのはやっぱり日本の顔、特に商業の顔じゃないかと思っています。そこにGINZA SIXという商業施設がオープンするというのは、日本の新しい顔ができるということ。しかも建築を谷口吉生さんが設計するとなれば「この国の最高のクリエーターたちが関わって、GINZA SIXを作りました」という姿勢が必要です。 そのときに打ち出すアートは奈良や京都に代表される伝統的な日本というより、まずはクリエイティブなイメージを持った新しい日本を感じさせるものではないかと思いました。GINZA SIXは建築もインテリアデザインも、日本というものを意識してはいますが、あくまでコンテンポラリーなテイストです。一方で、銀座は1960年代から現代美術を扱うところも含めて多数の貸し画廊が増えて、今ではギャラリーが集う街ともいえる。
そう考えたとき、GINZA SIXの中央の吹き抜けに展開するメインのアートは、世界の現代美術シーンで日本の顔になっている方の作品がふさわしいだろうと思い、草間彌生さんにお願いしました。新作を作ってもらい新鮮さを出しながら、日本らしさも感じさせるものにならないかなというのがこちらの思惑です。ちなみに、この吹き抜け部分のアートは不定期で入れ替えていく予定です。
商業とデザインは相性がいいですが、商業とアートはそれほどコラボレーションのチャンスがなかった。それに、あまりアートがとんがりすぎていると受け入れられない。でも、ある程度とんがっていなきゃアートをやる意味がない。なぜなら無難な作品になると、それこそデザインの一部に見えてしまいますよね。GINZA SIXではそうしたアートと商業空間のバランスと相乗効果にも注目してもらえたらと思います。
ちなみに「アート&ライフ——現代アートをより身近なものに」は森美術館のモットーでもあるのですが、私は生活の中にアートがあまねく行き渡るのが理想ではないかと思っています。アートが富裕層のためだけのものではなく、一般の人たちも気軽にアートを購入でき、それが日常生活の中にあるというイメージです。素敵ですよね。それこそが豊かな生活といえるのではないでしょうか。
そういう意味で、今回のGINZA SIXのように商業施設のなかにもアートがあって、なおかつアートがその施設の活動に貢献するのは理想的だと思います、さらにその施設の性格を象徴的に表していくような、アートならではのメッセージ性を演出できると、素晴らしいと思います。  

Interview and Text by Yuka Okada / Photographs by Satoko Imazu(Portrait)

 

« Like a flock of starlings: work in situ » Daniel Buren 2018 © DB – ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226 


「GINZA SIX」館内中央の大きな吹き抜け空間「ダニエル・ビュレン」氏の作品展示

GINZA SIX 建物中央の象徴的な吹き抜け空間には、50 年以上 にわたり世界各地で多くの作品を展開してきたフランス人アーテ ィスト ダニエル・ビュレンのトレードマークである、8.7センチのスト ライプ模様を旗に用いた新作インスタレーションを展示します。赤 と青の計 1,500 枚の旗を使った作品がアトリウムを彩ります。  

【作品名】 ≪ Like a flock of starlings: work in situ » Daniel Buren 2018
【サイズ】 約9メートル×約19メートル
【展示場所】GINZA SIX 2F中央吹き抜け
【展示期間】4月2日(月)~10月31日(水)予定 


« Following the triangles: a work in situ for GINZA Chuo Street, Tokyo 2018 » © DB – ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226 


「銀座の街とアートでコラボレーション」 外観、中央通りフラッグアートジャック

ダニエル・ビュレンが手掛ける GINZA SIX 中央吹き抜けの新作インスタレー ションと連動したアート作品を、全長約1,100メートルの銀座の目抜き通り・中 央通りに展開。
90 枚(180 面)のフラッグが街を彩ります。

【作品名】 « Following the triangles: a work in situ for GINZA Chuo Street, Tokyo 2018 »
【展開場所】銀座・中央通り
【展開期間】4 月2 日(月)~5 月6 日(日)予定
 

ダニエル・ビュレン(Daniel Buren) プロフィール 

1938 年、パリ・フランス生まれ。美術家。 1965 年から自身の論理に基づいた 8.7 センチ幅のストライプ模様の作品を数多く制作。その作品は絵 画、彫刻、壁面、建物など幅広いメディアに展開され、いままでに数千点以上の作品を制作してきた。 1986 年にはフランス代表としてベネチア・ビエンナーレに参加し「金獅子賞」を受賞。また、2007 年高 松宮殿下記念世界文化賞受賞(絵画部門)。近年では、2016 年にフランク・ゲーリー設計のフォンダシ オン ルイ・ヴィトン(パリ)の美術館建築をジャックし、話題となった。日本でも横浜トリエンナーレ 2005、 茨城県北芸術祭(2016 年)など数多くの芸術祭や恒久設置を行っている。

《半円から円へ:色彩の旅》展示風景、ボコタ近代美術館、ボコタ、コロンビア、2017年©DB-ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226

《四角と円》恒久設置、トッテンハム・コート・ロード駅、ロンドン、イギリス、2008-2017年©DB-ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226

《四角と円》恒久設置、トッテンハム・コート・ロード駅、ロンドン、イギリス、2008-2017年©DB-ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1226

二十六世観世宗家 観世清和

1959年東京生まれ。父は二十五世宗家 故左近元正。室町時代の能の大成者、観阿弥、世阿弥の嫡流。二十六世観世宗家として能楽界を牽引する。国内はもとより海外公演も多く、「箱崎」「阿古屋松」などの復曲、「利休」「聖パウロの回心」など新作能にも取り組む。重要無形文化財総合指定保持者。芸術選奨文部大臣新人賞、同文部科学大臣賞、伝統文化ポーラ賞大賞、フランス芸術文化勲章(シュバリエ)、紫綬褒章など受賞(章)多数。

能に限らず、日本の伝統文化の豊かさや深さに気軽に触れる場として

43年間、渋谷の松濤という閑静な住宅街にあった観世能楽堂が、伝統と革新性が同居する街 銀座の、GINZA SIXという最新のテクノロジーを導入した商業施設に、脈々と守り伝えてきた檜舞台を移築し、新しい能楽堂を構えます。
もともと観世大夫(宗家)の屋敷は、四代前の家元がご維新にともない拝領地をお返しするまで、銀座にありました。その一方で街を歩いていてもお年寄りが目立つ高齢化社会のなかで、若い方々に、能に限らず、日本の伝統文化の豊かさや深さにもっと気楽に触れてもらいたいという想いもあり、移転を決意しました。
特に今の時代、「大和心」が失われつつあることに危機感を感じています。やわらかさ、やさしさ、しなやかさ——それは古来からの日本人のアイデンティティであり、精神的な根幹を成してきたものでもあります。
例えば「鉢木(はちのき)」という能があります。北条時頼が旅僧に身をやつして諸国を巡回する。冬のある日、栃木県の佐野まで来たとき、佐野源左衛門常世に一夜の宿を請います。一家の生活は落ちぶれ、疲弊しボロを纏っている。聞けば「一族に横領され、土地も取られ、散々な体で暮らしています」と。貧しい生活にもかかわらず、常世は粟の飯をすすめ、旅僧に暖をとってもらうために、大切にしていた鉢植の梅、松、桜を切り、焚き火にする。そこで「今夜のおもてなしに」という言葉が出てくるのですが、けして声高には謡わないのです。それが「大和心」であって、「おもてなし」という言葉にしても「これが日本のおもてなしです」と表立って口にすることではないのです。
ただ、この能を舞うのは現代人として呼吸をしている観世清和です。観阿弥や世阿弥が生きていた頃に想いを馳せるのは良いとしても、昔と同じことを、そのまま今の時代の人間ができるはずがありません。時代の変化に対応し、機微に応じた洞察力を備えるということが、芸道だと思います。

Interview and Text by Yuka Okada / Photographs by Satoko Imazu

「GINZA SIX」屋上庭園

▼銀座蔦屋書店(6F)
“日本のデザイン”をテーマとしたアートイベントを開催。各分野のコンシェルジュがセレクトした書籍やアイテムを販売します。トークイベントも開催予定。【開催場所】銀座蔦屋書店イベントスペース【開催期間】4月中旬~下旬予定

▼Leica Store (5F)
ライカGINZA SIX店では、3~6ヶ月周期で、様々な写真家がライカで撮影した作品を展示・販売しています。3月20日(火)からは柏木龍馬氏による作品を展示。「avalon」と題されたこの作品は、アーサー王伝説をモチーフとして創られた3部作の序章で、伝説の島、または楽園の島を舞台に繰り広げられる刹那を群像画によって描いています。モノクロフィルムで撮られ、パリのプリント職人によってバライタ印画紙に焼き付けられた作品群。その重厚な黒のディティール表現が圧巻です。【展示期間】3月20日(火)~6月19日(火)

▼HeatherBrownGallery(ヘザーブランウンギャラリー)(4F)
ハワイを拠点に活動するアーティスト、Heather Brown。波の表情を描く力強いタッチと、アクリル絵の具の鮮やかな色彩のグラデーションが、まるでステンドグラスのような独特のスタイルを確立しています。GINZA SIXでは、希少なヘザーブラウンの新作原画を発表する他、初公開となる日本限定アートプリントなどが揃います。GW期間中の5月4日(金・祝)には、ハワイのカウアイ島よりヘザーブラウン本人が来日し、サイン会を開催予定。【開催期間】5月2日(水)~5月29日(火)


<GINZA SIX お問い合わせ>
【TEL】03-6891-3390(GINZA SIX総合インフォメーション受付時間10:30~20:30)
【ADDRESS】〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1

アクセス 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅から地下通路にて直結


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使