第61話~第77話
『イ・サン』あらすじ
第61話
逆賊をかくまった容疑で捕らえられたソンヨンの元を訪れたサンは、ソンヨンに事情を尋ねるが、ソンヨンは理由を話さず、処罰してくれと訴える。
また、サンは、逆賊と疑われる者たちの居所から出て来た銃が彼らの物なら、なぜ刀しか持っていなかった兵士たちに簡単に捕まったのかと、ホン・グギョンに疑問を投げかける。
第62話
サンはソンヨンを寝所へ迎え入れる。そのことを知った恵慶宮(ヘギョングン)は、身分の低い者が王の子を産んでも、その子はつらい思いをするだけだと言って、サンをいさめる。しかし、サンは、ソンヨンを側室に迎える意思を翻さない。
第63話
ソンヨンは、サンの側室としての教育を受け始めるが、ソンヨンを側室に迎えることを拒む恵慶宮(ヘギョングン)は、ソンヨンが挨拶に来ても追い返す。
一方、ホン・グギョンは、チャン・テウの屋敷を訪れ、彼や一緒にいた重臣たちを捕らえる。
第64話
宮中での生活がつらそうなソンヨンを見て、王妃は、チョビを女官として付けてやる。ソンヨンは王妃の心遣いに深く感謝し、チョビもまたソンヨンとの再会を喜ぶ。
一方、サンは、ホン・グギョンが専売商人を捕らえ拷問しているのを知り、大いに驚く。
第65話
ホン・グギョンが大妃と内通していると知った王妃は、自分からその事実を王に述べて罪を償うよう、ホン・グギョンをいさめる。
一方、サンの行幸につき従ったソンヨンは、行幸先でめまいを起こし倒れてしまう。
第66話
ホン・グギョンは、王妃の口を封じるために、行幸先の宴で料理に毒を盛ろうとするが、計画は失敗する。武官の助けで、事件に関わった女官が逃げようとしたところをテスが見つけ、ホン・グギョンが事件に関わっていることを突き止める。
第67話
サンは、ホン・グギョンを流刑に処することに決める。流刑地へと護送されるホン・グギョンに向かって民たちは石を投げ、テスたちはそれを必死に止めようとする。
一方、精神的に疲れたサンは、和嬪(ファビン)の寝所へ行けという恵慶宮(ヘギョングン)の言葉を無視し、ソンヨンの元へと向かう。
第68話
ホン・グギョンが危篤だという知らせを受けたサンは、馬を飛ばして流刑地に向かい、見捨てたことを許してくれと涙ながらに謝罪をする。ホン・グギョンもまた、サンに対する忠誠心だけは偽りでなかったと訴える。
一方、親蚕礼(チンジャムネ)の儀式に出席したソンヨンは、婦人たちから難しい質問を投げかけられる。
第69話
科挙に首席で合格したチョン・ヤギョンに対しサンは、必要な書物はいくらでも提供することを約束し、才能を国と民のために使ってくれと請う。
一方、テスたちは、人身売買の犯人たちを捕まえるが、その中には清の商人も含まれていた。清の使節は清の商人を放免するように要求し、朝鮮で裁くことを主張するサンと対立する。
第70話
清の使節団は武力を動員する。ソンヨンは旧知の仲でもある大使の元を訪れ、なぜそのような行動を取るのか質問し、大使は絵を贈ることでそれに答える。
一方、清が戦を起こそうとしているというチョン・ヤギョンの分析と、ソンヨンが読み取った大使の本心について熟考したサンは、清の使節団の元へ兵を送る。
第71話
サンが思悼世子(サドセジャ)の墓を訪れたと知った大妃や老論(ノロン)派は、何かあるに違いないとして不安を覚える。
一方、懐妊して“昭容(ソヨン)”という位を授かったソンヨンだが、出産予定日を過ぎても陣痛が来ない。主治医は、このまま陣痛が来ないと、ソンヨンの命も危険であると診断する。
第72話
サンは、漢陽(ハニャン)に代わる新たな都を水原(スウォン)に築く計画を発表するが、チョン・ヤギョンらは、強力な反発を招くことを憂慮する。
サンとソンヨンの間に生まれたヒャンを、サンは世子に冊立しようとするが、恵慶宮(ヘギョングン)は反対する。
第73話
世子になったばかりのヒャンは、はしかにかかってしまう。医官や内官たちの必死の治療と看病にもかかわらず、結局は命を落としてしまう。
そのような中で新たな命を宿したソンヨンだが、主治医の診察をかたくなに拒み、町医者を連れて来るようテスに頼む。
第74話
重病にかかったソンヨンを助けるため、サンは西洋の医術を使う決心をし、医師を連れて来させるためにテスを清へと送る。
一方、病気の身を押して外へと出たソンヨンは、サンの肖像画を描くという長年の夢をかなえさせてほしいとサンに願い出る。
第75話
チェ・ソクチュは、華城(ファソン)への行幸の際にサンを暗殺するよう、ミン・ジュシクに指示を出す。しかし刺客たちは、壮勇営(チャンヨンヨン)の兵士たちに発見され、ミン・ジュシクともども捕らえられる。
しかし、チェ・ソクチュの狙いは、ミン・ジュシクを犠牲にしたあと、サンを暗殺することであった。
第76話
夜間の軍事訓練で明かりが消えた時にサンが狙われることを知ったテスたちは、すぐに警告の信号弾を撃とうするが失敗する。
明かりが消えると、刺客たちがサンに忍び寄って来た。テスはすぐにサンの元へ駆けつけ、サンを守る。サンは事なきを得、チェ・ソクチュや大妃らは捕らえられる。
第77話
時は流れ、サンがもうけた世継ぎは、すくすくと育っていた。サンは、かつて自分が英祖から問われたように、聖君になるために大事なことは何かと世継ぎに問う。
一方、壮勇営(チャンヨンヨン)の大将となったテスは、武芸書をサンに献上し、武芸を実演する。サンは、こうした成果に満足をする。