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kojinkai

きはじ論争。

2022.12.09 01:00

速さを教える時に、

おはじき、あるいはきはじの

類を教えるかどうか?


これは、教育者の間では

かなり議論になることです。

実際近隣の小学校の先生も

これを教える先生が

いらっしゃることも確認しています。


まあ、功罪あるかとは思いますが、

たとえば、240mを毎分60mで

進むなら4分かかる、みたいなのは、

よほど認知に遅れがない限り

当たり前に分かることです。


しかし、240mを毎分360mで

進むなら?と考えた時に、

途端に思考がストップしてしまい、

逆に割ったりする子が

出現することがあります。


実際、かなり多くの子どもが

単位量という考え方について

正しく認識していないということは

過去の研究データからも明らかに

なっていまして、

かけるかわるか適当に試して

答えが適しているかを

判断しているならまだよく、

全く適さない答えが出たにも

関わらず、それがおかしな

答えであることに気づきもしない、

というケースの方がむしろ多く、

5年算数、特に2学期以降は割と

すごい感覚で算数に臨んで

いる生徒がいるんですよね。


これはとある論文による

検証ですが、世の中の3割ほどしか

実は正しく単位量を

認識できていないようです。

年齢にもよると思いますが。


それゆえ、たとえば

高校化学のmol計算で

つまずいたりするんです。

単位量概念が非常に

曖昧である故に起こることです。


ほんとは、きちんと比例することと

単位量を扱うことが同じものと

とらえられ、具体性が薄れてきても

1あたり、という考え方に

比例させて物事を捉えられた方が

先々のためになりますから、

やっぱり小学生段階ではできるだけ

機械的に処理する方法は

教えたくないと考えます。


しかし、現実問題として、

認知の範疇を超えていて、

間違ってしまうなら、確かめの

一助としてきはじてきな

方法を添える、ということは

あるのかな、と思います。


単位量や割合については、段々問題を

解いてゆく中で自然に使いこなせる

ようになるならそれが一番なのです。


今年の6年はかなりそれが

成功していて、かなり高度に

単位量や割合を使いこなします。

ちょうど今くらいの時期に

算数にどハマりしてくれて、

相当自主練してくれましたからね。


今年の5年生はどうか。

今回の総合テストは半ば

占いのような気持ちでいます。


この時期の算数は、受験算数という

範疇を超えて、中学数学、高校数学の

基礎をなす重要な単元が多いですから。