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勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~窓シャッター編

2022.12.15 03:00

防災・防犯・快適性アップ

昔の家は雨戸が主流だったが、近年は新築、リフォーム共にシャッターが主流だ。台風や防犯対策、快適性に優れているため、積極的に提案したい。



窓シャッターで家と暮らしを守る
防災・防犯・快適リフォーム

近年、窓シャッターのリフォーム需要が高まっている。台風だけでなく突然の豪雨や突風による家屋への被害が増えているためだ。元々、雨戸や窓シャッターは、強い雨風や強風による飛来物からガラスを守る役割をもっているが、窓シャッターは雨戸と比較して機能性に優れておりメリットが多い。

窓シャッターは雨戸のように戸袋スペースを必要としないため、すっきりとした見た目になる。また、遮音性もあるため、深夜に外の騒音がうるさくて眠れない時や、昼間でも近隣の騒音が気になる時には、シャッターを閉めて騒音を軽減することができる。

防災対策を重要視する場合は、飛来物は上空から飛んでくることが多いので、1階だけでなく、2階以上の窓への窓シャッター設置が安心だと伝えよう。外装リフォーム等で足場をかけるタイミングで一緒に提案したい。

施工はカバー工法が多く、1台あたり最短1時間から施工可能。これまで後付けが難しかった片入隅納まりや、軒下スペースが狭いサッシでも取り付け可能なリフォームタイプが増えている。



窓シャッターのポイント



【豆知識】空き巣の侵入経路 1位は「窓」

住宅への不法侵入の半数以上が窓からの侵入だ。そのうち、シャッターなし、もしくはシャッターを閉めていなかった1階窓の被害が9割を超えている。侵入手口としては、鍵のかけ忘れ等の「無締り」と、鍵をかけていてもガラスを破って侵入する「ガラス破り」が大半を占める。窓シャッターの取り付けや防犯ガラスへの窓改修などは防犯にも効果的だ。

また、1階だけでなく、2階のベランダから侵入されてしまうケースもあるため、2階のベランダの窓シャッターの取り付けや窓改修も提案したい。



タイプ別 窓シャッター

《耐風》手動 電動

マドリモ耐風シャッターGR(YKK AP)

耐風圧性能1,200Pa(負圧)で窓を守る強固なシャッター


《通風・採光》電動

リフォームシャッター採光タイプ(LIXIL)

フラップスラットの開閉で視線を遮りながら通風や採光が可能



【ひとことMEMO】手動よりも電動がおすすめ

便利な窓シャッターだが、手動タイプより電動タイプをすすめたい。手動タイプは、開閉時の音が大きく、開閉時に1度窓を開ける手間があるなどのデメリットもある。しかし電動タイプなら、開閉時の音も静音で、室内からリモコンやスマホで簡単に操作できるため、開閉時の負担がなく、リフォーム後の満足度も高い。


専用アプリを使ってスマホで操作

専用アプリを使えばスマホでシャッターの開閉ができる商品もある。また、「HEMS機器」と連携できるタイプもあり、外出先からシャッターを操作することも可能。



【知っトク】様々な納まりに対応

メーカーによっては、これまで取付スペースが確保できず諦めていた場所にも取付可能になった商品も多い。ここで紹介する納まり以外にもさまざまなバリエーションがあるため、現場調査時に商品と納まりをしっかりと確認しよう。


《土間用ボックス下げ》

窓の上・下に余裕がなくても設置可能


《バルコニーFRP防水向け工法》

FRP防水のバルコニー床に接していても設置可能


《バルコニーFRP防水向け工法ボックス下げ》

バルコニーに接して窓の上に余裕がなくても設置可能


《出窓にも設置可能》

出窓にも設置できるタイプも登場



リフォマガ2022年11月号掲載