日が短くなると咲く短日植物。紫水晶の花「アメジストセージ」
2022.12.16 02:40
セージの仲間には、薬用や料理に使われる長寿ハーブ「コモンセージ」や浄化のハーブ「ホワイトセージ」、赤とグリーンの配色が美しい「パイナップルセージ」などなど…たくさんの品種があり、その数は900種にものぼるという大きなカテゴリ。花姿から色、形、サイズ感まで様々です。
今回紹介するのは濃い紫色、ビロードのような質感の花が優雅で美しい「アメジストセージ」。
よく見ると花自体は白く、ガクの部分がベルベットのような質感の紫色。遠目でみるとこの紫色がまさに紫水晶(アメジスト)の宝石のごとく高貴さのある植物です。
植物名はアメジストセージ:学名サルビア・レウカンサ、メキシカンセージ、メキシカンブッシュセージなどとも呼ばれます。
シソ科サルビア属、中央アメリカ原産のハーブ種で、薬用やハーブティーに使っているという方もいるようですが、基本的には観賞用に流通しているものなのでガーデニングや切り花、またドライフラワーをクラフト材料として販売、スワッグ、リースに仕立てた雑貨として利用されることが多い印象。
ハーブのナチュラルさがありながら発色のよい紫色が華やかで魅力的ですよね。状態のよい花材は、割と高価なプライスもついているので、人気も高いようです。
かなり丈夫で強い植物なので、一度植えると比較的手もかからず秋ごろには開花してくれます。短日植物という「日が短くなることを感じて花を咲かす」性質があり、早ければ9月、11月、12月頃までが見頃。
花は見応えはありますが、年々根元から茎を出し、横にも広がり株になっていくので夏の時期にある程度剪定して整えておく方がよさそうですよ。