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4月2日 そろそろスポーニングの野池でテスト

2018.04.03 05:27

1日のイベントが終わりましたので、やれ一段落と昨日の朝イチから試作品数種のテストに行ってきました。

もう桜がこんなに咲いてたんですね。

 

正月以来、つい先日までテストに行っていなかったので状況の変化量の大きいこの時期はもうさっぱりわかりません(笑)

 

加えてここしばらくで一気に水温が上昇したので「ほとんどの野池でネストだらけとか、それだけは勘弁してほしいな」などと思いながら、年中ウィードが残る皿池なのにバスの性質が山間リザーバーみたいな野池からスタートしました。

 

朝6時30分で水温は13℃、もうシャローに出てきてるはずですが、スポーニングに意識が行ってるなら動かない可能性もあるのでここはざっとチェックして移動するつもりで流していました。

 

で、案の定バスが1匹も出てきません(笑)

 

それこそ徒歩でもアルミでも入っていけないようなところまで行ってみましたが、クランクを追う気が無いのかまったく反応なしです。

ジグやワーム、ビッグベイトなら答えは違ってきますので、誤解無きよう願います

 

もっと早く見切るべきだったかと反省しながら第一実験場へ。

 

この池、一昨年は年間通してキンギョモがたくさん残っていたのですが、昨年の秋から急に無くなってしまいました。

 

絶滅因子の仕業でしょうか?

 

日当たりの良いエリアからネストの有無を確認すると、やはりこの池はありました。 

なので、シャローエリアは投げる前に近くにネストが無いか確認しながらです。

 

すると、わりとあっさり出てくれました。

 

オーバーハングの下ではなく横に出来た濃いシェードに試作品HP502MRを入れて水深40㎝をボトムノックさせていると、フッと抜けるようなバイトがありました。

 

 これは41㎝でした。

 

一瞬、鏡面の下のネストを見落としてオスを釣ってしまったかと心配になりましたが、すぐ近くにはネストが無いことと食った場所を考えて、ネストのオスではないと安心しました。 

 

この前も試作品のネタとして書いたのですが、今では誰もしなくなり、バスも見向きもしなくなったボトムノックというテクニック(と言っていいのかわからないようなものですが)、ただ漫然とボトムを耕すだけではやはり小バスにも振り向いてもらえませんが、やり様はあるようです。 

 

クランク自体もタップの強さや挙動の違いでバイト率が変わってくるようです。

 

要はエサっぽく見えるとか生物的な要素を持った挙動なわけですが、伝えるのが難しすぎて上手く表現できません。

 

ボトムから大きく跳ねずに食いついているものの、動き自体はカバークランクの軽快性を発揮している状態、というのがギリギリできる説明なのですが、これができれば今までの『当ててリアクションで食わせる』とかいう運頼みみたいな呪縛から解放されるかと。

 

本当に大昔に流行って以来、何十年も放置されていたことを今更掘り返しているようなものですが、今までいろんなクランクでやってもここまで反応に差が出た経験がなかったので自分にとっては新発見かというぐらいのものです(笑)

 

昨年のこの時期、Y.G.laboのヨシムラさんと山奥の大型野池に行ったときに、当時の試作品SB50改をテストしているとネストのバスがほぼ1投目で攻撃態勢に入ったり食ってきたりしたので、これは適性生物扱いされてるな、とか、ということはスポーニング以外の時期はこれはエサ扱いということかな?と話していたのがきっかけでしたが、概ね正しかったと言えます。

※見えなかったネストや、コースから外れているにも関わらず飛んできて食ったバスです。

 

私が一つの理想としている『どれだけスレていようとも普遍的に釣れ続くクランク』というのに近づける大事な要素なのではないかと。

 

 

釣行記に戻ります(笑)

 

一周したあたりで、そういえば今回の試作品って潜行深度見てなかったっけ、と魚探まで積んでいたのにすっかり忘れて先ほどの『ボトムノックから得られたヒント』に興奮している頭を冷やしてマッピング開始(笑)

 

結果、試作品HP502MR

14ポンドフロロで2.5m

 

試作品SB63MRで

16ポンドフロロで3m

 

試作品CATHERINE75HT/SL-DDRで

16ポンドフロロで5m(正確には5.0~5.2m)

 

上2種はMRというには若干深く潜りますが、これで良しです。

 

さてCATHERINE75HT/SL-DDRの5mですが、ひとまずの目標をクリアできました。

 

まだDDRモデルは販売を考える段階ではありませんが、バルサクランクでシャローモデルから5mレンジまで全く同じボディでサイレントだけでなくラトルインモデルも存在するシリーズ、というのは自分が知る限り無いはずです。

 

作り手としてはロマンがあって良いんじゃないか、と思います。

 

釣行の話はどこに行ったというかんじですが、この結果にひとり静かに拳を握り、ちょっとした喜びを噛みしめておりました。

 

さて本当に釣行記に戻ります(笑)

 

そこかしこにネストがあるので、逆に絶対ありそうなのに無いエリアって実は怪しいんじゃないかと思い付き、今までさんざん巻いても食わないのを逆手にとって「じゃあ巻かなかったらイイのね」と、この思い付きと手段の検証ができそうな小さなエリアへ移動。

 

クランクはFL62で、試作カラー・スカンクスプラッターです。

 

1投目で出てきました(笑)

 

45㎝でした。

 

巻いてダメならロッドワークで誘えばエエやん、とミノーとクランクを足して2で割ったようなクランクであるFL62をロッドワークと小刻みなリトリーブで、スローでふらつく様なアクションで誘ってみました。

 

岸際のカバーぴったりに着水させてアクションを加えていると、1mほど進んだところで後ろのカバーから出てきてやはり鏡面化したところで食いました。 

 

バイトの瞬間、万が一ネストのオスならクランクをすぐに離すのでちょっとだけ待ってみることにしました。 

 

咥えたまま離さず、反転してカバーに戻ろうとしたので反転しきったところでフッキング、といったかんじのやり取りでした。

 

FL62 スカンク・スプラッター

 

この後、デーィプをCATHERINE75HT/SL-DDRでチェックしましたが、砂漠の真ん中で宝探しをしている気分になったり、違う池にも行ってみましたが最初の池と同じ状況だったりで終了にしました。 

 

今回、数こそ2匹でしたが、経験したこと、この目で見たことは自分の理論が概ね間違っていないことを示唆するものでした。

 

そう、経験して、理論を構築して、それをルアーという形にして答え合わせをするのが楽しくてやっているようなものなのです。

 

ただ、これを自由自在に形に出来るようになるのに何年かかるのかと(笑)

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b