ドキュメント遭難
好きで読んでいるシリーズに「ドキュメント遭難」がある。
気象遭難、
滑落遭難、
単独行遭難
いろいろある。
で、なにが面白いのかってーと、
人が究極の状態(生きるか死ぬか)とる行動、またそれ(つまり遭難)にいたる経緯が
ことこまかに書かれていること。
人が遭難したとき、
脳がいかに希望的観測、本人に都合のいい判断をするのかが、あらゆる遭難ケースから学べるのがいい。
迷ってしまった…(かも)…という焦りは人の判断能力を簡単に奪う。
「沢に降りるな尾根に登れ」という登山の鉄則(らしい)をガンガン無視して、沢に降りるとか(下に行けばやがて里にぶつかり助かるというイメージがそうさせる)、
根拠もないのに「あっちに行ったら来た道に戻れそう」とか、、
とにかく全員が、悪い意味でポジティブで楽観的なのが怖い。
しかもとても冷静。
冷静に前向き!
そしてその自覚が当然、当事者にはない。これが遭難の恐ろしさなんだと思う。
今回の“道迷い”遭難は、そのタイトルどおり、
ちょっとした準備不足(地形図忘れた)とか、
右か左で迷ったけどまあ左だろ、と思ったとか
迷ったらスマホでどうにかなるでしょ、とか
軽いきっかけが積み重なって起きたハプニングで遭難してしまうケースを紹介していて、
これなら登山初級の人でも全然ありえるなーと思えるシーンばかり。
全員助かってるから話が聞けているわけだけど、一歩間違えば死ぬからね。
私は登山なんて年に数回するくらいで、全然熱心ではありませんが、
ちょっとしたミスとか運のタイミングでとんでもない事故が起きたとき(プライベートでも仕事でも)、
人の意見に流されたり(多数派同調バイアス)、あるいは自分を過信したりしないように、
この手の生き残り系のドキュメントを見たり読んだりするのが好きですわ。
*映画「ミスト」でひとりだけ外に飛び出して結果助かってた女の人いたじゃないですか、あれめざしてる
決断力をつけたい人は、登山含むサバイバル系のスポーツ?アウトドアをやるといいんじゃないかな。
選択の連続が続くので、けっこう鍛えられると思う。
Mべ