小田原城総構の銀杏ウォーク記録
2022年12月9日(金)
初冬の寒さが和らぎ、大勢の皆さんに参加いただいて
小田原城の総構(そうがまえ)をめぐるウォークを行いました。
小田原駅西口からスタートし、最初の目的地である城下張出をめざして、住宅街をのぼりました。
※小田原城の総構は、小田原北条氏が豊臣秀吉との合戦に備え、小田原城とその城下を囲って築いた総距離9Kmにも及んだ大規模な堀と土塁です。今回はその遺構をめぐります。
住宅街を右、左に曲がると目の前に広場(平場)があらわれ、先に進むと、空堀がひな壇上に下がっていました。城下張出です。観ボラ役員から、斜面を登ってくる敵に横矢を掛ける(横矢掛り)などの説明がありました。
視線の先の空堀は圧巻でしたが、民家に囲まれていたのでカメラアングルから外しました。
谷津丘陵上の通行を制約するために設けられた堀切である山ノ神堀切に着きました。
堀切は尾根筋を断ち切るように設けられた堀です。狭い空堀に誘導して敵を攻撃するために築かれた施設です。
堀幅は約11mあり、このような堀や土塁で小田原城下が囲われていたことに驚きです。
住宅街から一転して、林、畑が続きます。
日差しも一段と暖かくなり、ウォークびよりでした。
最も良好に遺構が残っている場所の一つである稲荷森に着きました。
堀の深さは10m以上、角度は50度以上の傾斜です。関東ローム層の粘土質の土はツルツル滑り、堀底から這いあがるのは大変。私たちが眺めている場所から道路への戻りは緩やかな傾斜でしたが、鎖をつかんで登りました。
小峯御鐘ノ台大堀切は、東堀、中堀(現在は生活道路)、西堀の3本で構成されています。
写真は西堀の案内板の前で、観ボラ役員が西堀の特徴を説明しているところです。
風景に心も癒され、疲れも感じませんでしたが、
総構は豊臣秀吉との合戦に備えて造られた要塞です。
当時の様子が最もよく残っていると言われている東堀です。幅が約20~30m、深さは約12m、堀の角度は50~60度の急勾配です。
実際に東堀の底を歩くと、総構のすごさをあらためて実感しました。
銀杏も数本楽しめたが時期が遅かったです(銀杏ウォークですが、総構に夢中になり銀杏の写真を撮り忘れました。)
三の丸外郭新堀土塁に着きました。小田原城三の丸を形成する堀です。
小田原の海や箱根の山々も見え、眺望が素晴らしかったです。
三の丸外郭新堀土塁の見晴らし台です。
石垣山の一夜城や細川陣場など豊臣軍の配置も見通せます。
三の丸外郭新堀土塁の全景です。
天守閣をめざしてウォークです。
天守閣が眼の前に、左手にはわれらの大山も見えました。
天守閣の前で、班別で集合写真を撮りました。
第1班の皆さんです。
第2班の集合写真です。
第3班の集合写真です。
集合写真を撮って解散。参加者の皆さんは、城内やミナカ小田原で昼食をとられたり、小田原の町を散策するなどして帰路につかれました。今回は、3時間のコースでしたが、街中、稜線、林間、丘陵と変化にとんだ総構を楽しんでいただけたと思います。