ことばとイメージ
2018.04.03 06:18
からだがよろこぶ声楽レッスン、4月の回が終了しました。
ここのところじぶんのうたを観察して、つねづね思っていることですが、
わたしは「ことば」に対して、意識が薄いような氣がしています。
やはりピアノという楽器を通して、長い間音楽に接していたからか、
もしくは小さい頃からピアノに接してきたので、まず音そのものから情報を得ようとしています。
うたを聴くとき、あるいはうたうとき、まず最初に意識が行くのは音程、リズム、ハーモニーを含めたメロディーラインです。それにことばを当てはめている、というのがうたに対するわたしの譜読みのパターンです。
でも、やすえさんを見ていると、「ことば」からまず情報を得ているように思います。
「ことば」をじゅうぶんに味わいながら、そこからつぎつぎに来るイメージを楽しんでいるように見えます。
わたしが別ルートで学んでいること、「和歌披講」がそれとおなじです。
形式にもそれが現れています。
はじめに「読み上げ」があり、「ことば」をじゅうぶんに味わいます。
そしてシンプルなメロディーにのせて、ことばの流れをうたとして味わう。
「イメージをことばにして、うたう、」
きのう説明してくださった、やすえさんのことば。
Ombra mai fu、ヘンデルのラルゴの一節をうたってくださって、
みんなで「木が見えた〜」と、いのちのあることばを堪能しました。
ことばにしちゃうとシンプルですが、そのなかにはたくさんが詰まっています。