12/10 大阪フィルハーモニー交響楽団 KEIBUN第九2022演奏会
昨日は琵琶湖ホールにて、ベートーヴェン交響曲9番の演奏会にセカンドヴァイオリンゲスト首席(フォアシュピーラー)として出演させて頂きました。
琵琶湖ホールは私にとって初めての会場でした。日本はどこへ行っても世界でも最高レベルのコンサートホールが備わっていて、音楽家にとってしあわせな環境だなとどこへ行っても感じています。日本では当たり前だとみなさん思っていますが、このレベルのコンサートホールが日本中郊外の端々まだ存在する国は他にないです。
カタールで最後にコンサート出演した6月末以来久しぶりの首席でのコンサートはそれは刺激的でまた新たに沢山勉強させて頂ける素晴らしい演奏会となりました。
コンサート前のゲネプロで最終調整したセカンドヴァイオリンが重要な箇所いくつもが本番で上手くいき、指揮者の阪さんの満足そうな表情に私たちもやった!と嬉しくなる瞬間の数々もカタールフィル時代の記憶が懐かしく思い出されました。
指揮者を挟んでヴァイオリンが向かい合う対抗配置でにコンサートだったので、すぐ隣りがヴィオラセクションで、セカンドヴァイオリンと一緒に弾く箇所が真横でしっかり室内楽することが出来、ベートーヴェンの素晴らしいハーモニーに沢山酔いしれることが出来あっという間のコンサートでした。
日本では年末恒例のベートーヴェン第9番ですが、海外では全くそうではなく、他の交響曲と演奏される頻度はあまり変わらないか少ないくらいです。なので海外が長い私にとってはかなり久しぶりの第九で、楽章を追うごとにアドレナリンが刺激され、バリトンのソロに入る直前の和音の変化一つで頭から電光が走るようなあの感覚はまさに天才ベートーヴェンの最高傑作だなと過去に演奏した際の記憶を思い出し、そしてさらに再確認しました。
大阪フィルハーモニーオーケストラの皆様には貴重な機会を頂けたこと心より感謝しています。そして何よりも楽しくて、やはり私が長く務めてきた仕事だなと何度も噛み締める演奏会となりました。
日本のプロオーケストラの中で演奏することはまだ私にとっては新しい感覚の連続なので、今回の課題をまたこれからのお仕事につなげて行きたいと思います。