Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

展覧会に行こう!甲斐千代子の取材日誌〜

10年×10=100年の時間旅行 兵庫県立美術館の「県美プレミアム」①

2018.04.03 19:25

兵庫県立美術館で開催中の「県美プレミアム」

1年を3期に分けてテーマを設定。

1万点を超える所蔵品の中からセレクトして、展示を行っています。

(取材で伺い、会場内は許可をえて撮影しています)

今回のテーマは

「Back to 1918:10年ひと昔と人は言う」

なんだか、歌のフレーズにありそうなそんな雰囲気です。


10年ごとに遡ります。それを10回繰り返し、100年間のタイムトリップを楽しもうという趣向なんです。

今回は2008年、1998年、1988年をご紹介します。




2008(平成20)年

北京オリンピックの開幕、リーマンショックがが起きた年でもあります。

日本では、ぱっつん前髪とアラフォーがブームになりました。

県立美術館では、日本人ブラジル移民100周年を記念した「日本×ブラジル 旅が結ぶアート」展が開催されました。

1998(平成10)年

和歌山毒物カレー事件発生、明石海峡大橋開通、郵便番号が7ケタになった年。

流行語は「だっちゅ〜の」映画「タイタニック」が大ヒット。

芸術界では、高松次郎が死去。人の影」を絵画として描くという表現方法で世界中から注目された、戦後日本美術のスター的存在の人でした。

1998年には高松次郎の作品が2点展示されています。

立体と平面。何が見えてきますか?


1988(昭和63)年

世界最長青函トンネル開通、瀬戸大橋開通。東京ドーム完成。

昭和天皇重篤となり自粛ムード。

新語・流行大賞は「ペレストロイカ」 その他「オバタリアン」「お局さま」などが流行。

好景気に沸いたこの年。

なんとなくですが、ふわふわとした地に足がつかないような、そんな空気が流れていたように思います。

振り返ってみると、大きな時代の変化を予感させる出来事が相次いだ年でした。


10年ごとに区切ることで見えてくるものがあるはず。

会場内を行ったり来たりして楽しんでいただきたいです。


今回は3つの章をご紹介。

まだまだ、展覧会の序の口「入り口」です。

1978年以降は、また後日。


兵庫県立美術館「県美プレミアム」

6月24日まで開催されています。