トンレン(アティーシャ瞑想)とは?
https://plaza.rakuten.co.jp/atisha/diary/?ctgy=3 より
アティーシャの短いスートラのひとつ、
ただしい実習2-6
送りだすこと、接合し、受け取ることを、ひとつにすることを訓練しなさい。
これを呼吸に乗せて行いなさい
は、OSHOトラスフォーメーション(タロット)カードを使っている人には、有名な瞑想です。
その38番「変容」のカードの解説である
「アティシャのエクササイズをただ試みてみましょう。世界のすべての苦しみを自分のハートのなかに取り込んで、祝福を注ぎ出します。それはすばやい効果をもたらします。
今日それをやってみましょう。」
という言葉を書いたのは、あのハート瞑想の先生のワドゥドダです。
彼女は何十年もワドゥドゥと一緒に探求しています。
彼らがディレクターをしていたインドのプーナのミステリー・スクールは、ハートの学校でもありました。
そのころ彼らの指導するハートのグループには、この変容のカードが大きく拡大されたパネルが、壁に飾られていました。
私は、その大きなパネルを運ぶ手伝いをしたので良く憶えています。
絵の左下には、蠍や蛇や棘があり、まん中にブッダ、右上には、薔薇や蝶や蓮が描かれ、
「この絵は、どんな否定性もハートに吸い込めば、肯定的なもの変容されるというシンボルです。」
とワドゥダたちは、説明してくれました。
さあ、彼は、慈悲心をもつことを始めなさい、と言う。
そして、その手法とは、息を吸うとき―
―注意して聴きなさい、それはもっとも偉大な手法のひとつだ―
―息を吸うとき、自分は世界のあらゆる人びとの惨めさを
すべて吸い込んでいると考えることだ。
あらゆるところに存在するあらゆる暗闇、あらゆる否定的なもの、あらゆる地獄、それをあなたは吸い込んでいる。
そしてそれを、あなたのハートに吸収させる。
息を吸い込むときは、世界の――過去、現在、そして未来の―
―すべての存在のあらゆる惨めさと苦しみを吸い込む。
そして息を吐き出すときは、あなたがもっている喜びのすべて、
あなたがもっている至福のすべて、
あなたがもっている祝福のすべてを吐き出す。息を吐き出す―
―あなた自身を存在に注ぎ入れる。
これが慈悲の手法だ。すべての苦しみを飲み込んで、すべての祝福を注ぎ込む。
それをやってみると、あなたは驚くだろう。
世界のあらゆる苦しみを自分の内側に取り込んだ瞬間、それらはもう苦しみではない。
ハートがすぐにそのエネルギーを変容させる。
ハートは変容する力だ。惨めさを飲み込むと、それは至福に変容されている……。それからそれを注ぎ出す。
一度、自分のハートはこのマジックを、この奇蹟を行うことができると学んだら、
あなたはそれを何度も何度もやりたくなるだろう。それを試してごらん。
それはもっとも実用的な手法のひとつだ―
―単純で、しかもすぐに効果が現れる。今日それをやってみるがいい。
Osho THE BOOK OF WISDOM, Vol.1, pp.21-22
この方法は、アティーシャによる「心の訓練」の七つの要点のなかのふたつ目、
「正しい実習」の六番目のフレーズによります。
短い簡潔なフレーズは、それ以外にもありますが、この瞑想は、タロットカードを知っている人には「アティーシャ瞑想」と呼ばれています。
チベット語では、それは「トンレン」と呼ばれています。