次期政権見通し立たず、宙吊り国会の可能性高まる

　東雲総理による衆議院解散はどのような意図で行われたのか。その真意について、とある与党筋からは意外な情報が入ってきた。

　今回の解散は救国・希望ブロックにとって次期政権獲得のためのものではないというのだ。救国幹部によれば

そもそも今回は与党をやるつもりはなかったのだが、連帯（ミシェル時代）による立憲革新党への「押し付け」行為と立憲革新党というふざけた政党における解散リスクを考慮して仕方なく組閣したものだった。

東雲内閣は1ヶ月未満と短期間ながら空想法などの分野で一定の成果を挙げたと言える。しかし、現状の空想国会の根本問題である「連立交渉すらままならない多党化傾向」を解消するための選挙区案は行き詰まりを見せた。前述の幹部は

現状の選挙制度で我々（編集部注：救国・希望ブロック）だけで衆院安定多数を抑えるのは不可能。多党化傾向を良しとする勢力に配慮してまで、わざわざ政権を引き受ける必要は一切ない。

今後ちゃんとした政権ができるのかわからないが、野党のうちはとにかく対決型野党を完遂する。

と断言した。

　同党の野党化宣言は、空国における政権不在の状況を招くおそれが高い。衆院選の結果次第では完全な「宙吊り国会」になる日も近いのかもしれない。