オノマトペ大国
【wording】
日本は「オノマトペ」大国なんだって、知っていた?
中国語、英語に比して3倍とか5倍だって。
「オトマトペ」といっても「擬声語」「擬音語」そして「擬態語」の三分野があるが、日本の「オノマトペ」の数を増やしているのは「擬態語」……「しっとり」とか「どっかり」とか「ざーざー」とかとかの種類になる。英語ではそのジャンルには zigzagを例外としてないらしい。(写真はジグザグ橋)
大体、他の言語では「オノマトペ」って赤ちゃん言葉のようなもので、学術論文にはまず出てこない。だが、日本では大の大人でも平気で使う。
「言葉が生き残るのには可愛さが必要だ」って誰かがいっているけど、「オノマトペ」って概して響きが可愛い。だからこそ愛されてここまで来たのかもしれない。
これらって多分縄文人の言葉からの派生だとロマンも含めて、そう睨んでいるのだが、単純な繰り返しや剽軽さ、滑稽さが魅力だよね。
日本人が通常使う単語は5000語くらいなものだが、そのうち1100語が「オノマトペ」だっていうのだが、もはや中毒だね。
それにしても、いろいろとはて?と思うところはある。
ー「げんなりする」と「うんざりする」はどちらが精神的被害の度合いが大きいのだろう?
ー「ぎゃふんと言わせてやる」と言うけど、「ぎゃふん」と言ったヤツにまだ会った事がない。
ー「グーの音も出ない」というが「グーの音」も聞いた事がない。
ー「どんぶらこどんぶらこ」というのを桃太郎の話以外で聞いたことがない。“桃が川を流れるサマ”に限定された用法なのか?
ー「オチオチしていられない」とは言うが、「オチオチする」ということは「どっしり」落ち着いていることを指すのだろうか?
まあまだいろいろワダカマリはある。が、とにかく、平安時代の『今昔物語』に出てくるオノマトペ」の53%がまだ現代でも使われているらしい。ほんとに和語ってしぶといよね。