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ささみのノート

マンドリンの出会いと思い、それから葛藤

2018.04.04 13:32

マンドリンと出会ってから7年くらいだろうか。出会った当時のことを思い出すと、ふわっとして不安定な、春の気持ちになる。





弦楽器が好き、音楽がやりたい、旋律が弾きたいってことで手にとったのがマンドリンだった。正確にはマンドリン・ギタークラブに入った。


最初はギターがやりたかった。アコギ触ったことあったし、汎用性高そうだから。

でもギターの先輩が全然練習に来なくて、いつの間にかマンドロンチェロを始めていた。マンドリンのでかいやつ。


説明しよう。マンドリンにもいくつか亜種があって、それらでオーケストラをつくる。

ヴァイオリンに相当するマンドリン、

ヴィオラはマンドラ、

ヴィオロンチェロはマンドロンチェロ、

コントラバスはそのまま。大きいオケにはマンドローネというやつが入ることもある。

あとはクラシックギターが入って完成。


良さげな動画を貼っておこう。(冒頭と知名度で選んだ)

これめっちゃ大きいオケで、マリンバとかピアノとかいる。マリンバは叩くやつ、マンドリンはこのわっさわっさいるウクレレみたいなやつね。




この右手を上下に細かく動かしているのはトレモロという奏法で、同じ音を繰り返し弾く。マンドリンといえばトレモロみたいなところがあります。他マンドリンについて聞きたいことあればなんでも答えるよ!



マンドロンチェロを始めたはいいが、徐々にのめり込んでいき、マンドリンも弾くようになった。レッスンにも行きはじめた。

部ではパートトップとかするタイプだった。そんなに上手いわけではなかったと思うんだけど、人一倍弾いてたのと生来の性格からか前に出ることが多かった。




音楽の面白さに気づけたのも、ちょうどレッスンに行くか行かないかという時。難しくいうとアゴーギクやデュナーミクを聴くということを覚えてからすごく楽しくなった。強弱や速さの微妙なゆれを自在に操ってる。同じ楽譜を弾いてもこうも表現できる余地があるんだと、感動した。


1年くらい通って、レッスンに行く余裕はなくなってしまったんだけれど、その時に教わった基礎が今も活きていると思う。自信なくて何も言えないのだけど。




こうして出会ってからの7年間、趣味としてつぎ込めるほとんど全力をマンドリンに向けてきたつもりでいた。頑張ってた割には上達しなくて、でも楽しいから続けてた。頑張ってた割には経験者や名門校出身の人には劣ることがわかってたし、自分の演奏に人を惹きつける大事な何かが無いこともわかってた。

今思うとすごくすごく悔しかったんだと思う。過去形じゃない。未だに頭ひとつ飛び抜けることのできない自分が不甲斐ない。悔しい。経験がほしい。技術も、センスも、自信もほしい。




音楽は趣味でしかないという思い込みと、自分が憧れるステージの上の存在のイメージとの間で葛藤を抱えてきた。


追い打ちをかけたのは家族の態度だった。表面上は演奏会に来てくれることもあるけれど、誰も私のしてることに興味を持ってないのは話しててわかる。それなら来なければいいのに。私がしたいのは発表会じゃない。演奏会だ。変なプライドがあった。

家で練習していても褒められることはない。うるさいと怒られることもないのだけど。

兄弟の部活には関心を示すのに、私の描いた絵は褒めてくれるのに、マンドリンはどうしてダメなんだろう。

……責める気持ちはないのだけど、家族のそういう無関心さに気づく度に、未だに悲しくなる。自信をなくしてしまうよ。



このまま自分に正直に音楽にのめり込んでいっても、それが直接仕事につながるわけではないことは頭ではよくわかってる。音楽のこと勉強していても家族がいい顔しないことも知ってる。自分自身も後ろめたく思う気持ちがある。



唯一、音楽のことを力強く応援してくれていたのは亡くなったパートナーだった。



亡くなってしまったいま、音楽と向き合うことが余計に苦しい。




この間の演奏会に触発されて、この3日間は練習できるだけ練習してる。

やればやるほど苦しさもある。後ろめたく思いながらやっていて、弾けなくて、余計に苦しい。やってもやらなくても苦しい。

でも弾くことは好き。音楽が好き。弾いてる時間が癒しになる。体力も持ってかれるんだけどね。それだけの魅力はある。



なんだとしても中途半端。

気持ちだけ前のめりになってて、カッコ悪いよね。言い訳してるだけかもしれないし。



こんな葛藤を抱えながら、練習したり、しなかったりしてる。