食息動考
改まった四文字熟語ではありますが、何気に忘れていることかもしれませんし、
これから老いていく上で最も健康を維持することの基本になる考え方かもしれません。
東洋医学では、生まれた時にはお母さんからの母乳を口から得て生命を繋ぎます。
その後も食べることによって生命を維持していくことは言わずもがなですが、
食べ過ぎることによって糖尿病となり高血圧となり肥満となり、膝関節の変形なども作っていくことでしょう。では何をどのように食べればよいのか?
何故に食べたいのかを考えてみる必要があります。
またいっぱい食べているのに太らない人や少ししか食べないのに太る人も同様に、
食息動考のメカニズムが崩れているためにそうなっているのです。
人間は食べることによって生命エネルギーを得て、
またそのエネルギーを元に生産活動を行います。
そして、筋肉が充実してくると考える事もより緻密に綿密に考えられる体力が生まれてきます。そして考えれば疲れるので、睡眠を必要とするのです。
もしも、その睡眠が不足していれば鬱病というものが発症するし、
寝ないで働いていれば免疫系が崩壊することが分かります。
つまり食息動考という循環によって毎日が蓄積されていき充実して行く訳です。
夜眠れない、中途覚醒をするという方は、肉体の動きが不足しています。
また気穴の循環が滞っている証明です。
お風呂に入って身体が温まったり、電気毛布などで身体を温めると良く眠れる人は
気血が不足しているのです。
この気血を補うためには、経絡の治療を必要とします。
また畑仕事などをし過ぎて腰が痛い、肘・膝が痛い、筋肉が張っている場合などは
経筋という部分が充実し過ぎて、これもまた気血が滞って症状が痛みとして出ているのです。
この場合には、鍼治療によって緊張の緩和を行ったりして経血を流す事によって症状が緩解していきます。
このように、身体の不調には一つ一つ理由と解決法が存在します。
何となく冷シップを貼れば良くなるだろうと、どんな場合でも毎日貼る人が居ますが
症状によっては、逆に身体を悪い方向、つまりは命を縮める方法を実践している場合もあります。
例え違いですが、昔の栄養ドリンクを毎日飲んでいたら糖尿病になってしまい、
失明や足の切断にまで発展してしまう事もあります。
栄養ドリンクによって決して健康になれるという事ではないという例えの事例です。
人生は、快適に、そしてより良く生きれることが望ましい訳ですが、
情報やモノに溢れ、次々に新商品、新製品に目移りして手を出してしまいますが、
正しい食生活が崩れ、全てを栄養ドリンクなど他動的な事柄によって健康を作ることは出来ません。
葉っぱなどのように形のあるものを咀嚼して初めて脳に振動が伝わり食欲が増してきます。
そういう意味では噛まないで食べる食材は、悪い食材ともいえるでしょう。
歯が健康なうちは是非とも噛んで食べたいものですね。
一日に時間的余裕が生まれてきたならば、是非とも
食息動考を実践して健康になっていって欲しいものだと思います。
ではでは今日はこれまで