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通信

安倍首相、“おにぎり”で公選法違反の疑い 妻も関与か 

2018.04.05 02:05

 昨年10月、臨時国会冒頭での衆議院解散に伴う総選挙の公示日に福島県で第一声をあげた安倍晋三自民党総裁に公職選挙法違反の疑いが浮上した。


都議選の応援演説で、「アベヤメロ」の野次があまた飛び交いそれに立腹した首相が「こんな人たち(ヤジを飛ばした)に負けるわけにはいかないんです!」と発言し、その結果自民党は歴史的な大惨敗を喫した。


その教訓からか、公示日の第一声をあげる場所をマスコミにはいっさい公表せず被災地である福島県の田園地帯を選んだ。いわゆる“ステルス作戦”だ。

第一声をあげた安倍首相=時事通信


普通なら、10月中旬といえば稲刈りをすでに終えている時期だ。

ところが、首相が演説を行った背景にはいっさい刈り取られていない小麦色の稲があたり一面に広がっていた。おそらく、あえて刈り取らないよう要請したのだろう。


ヤジを飛ばさない支持者を前に、首相は自信たっぷりに選挙への意気込みを語った。


そして、演説が終わった後司会と思われる人物が「どうか、みなさん安倍総理が食べたおにぎりをもらっていってください」と呼びかけ。


要するにこの呼びかけが、公職選挙法違反にあたるとのことらしい。


公選法では、選挙立候補者を支援するスタッフ以外への飲食物提供を禁じている(細かな規定はあるものの実質的には一般聴衆へ飲食物提供をしてはならない)


なぜ、飲食物提供が禁じられているのかは分からないがおにぎりやまんじゅうのなかに“金品”が仕込まれていたり、飲食物自体が金品とみなされるからというのがおおよその理由だろう。


福島県警は選挙から半年が経過した今月初め、安倍首相が第一声を発した選挙区から立候補していた福島市議を任意で事情聴取した。


ただ、半年も前の事案を今になって捜査を始めるというのはあまりにも遅すぎるのではなかろうか。

また、この事案が「おにぎり退陣」につながるのではとの声が上がっている。


安倍首相は直接的におにぎりの提供を呼びかけたわけではない。

しかし、自民党の佐藤正久議員がTwitterで誇らしげに宣伝していたように配布されたおにぎりの米は首相夫人の昭恵氏が田植えから稲刈りまで携わった“黒い”ブランド米(「吾妻の輝き」)なのだ。

それに、動画からは安倍首相がおにぎり配布を呼びかける男性を咎める様子はいっさい見受けられなかった。

政治家であり、一国の行政を司る人間が公選法の基本のキを知らないわけがない(教養がなくて本当に知らなかった可能性も否定できないが)

当然のことながら「知らなかった」では済まされない。 


その場にいて咎めなかった首相も同罪である以上「おにぎり退陣」が囁かれてもなんら不思議ではない。


食べ物は、人の幸せを満たすだけでなく窮地に追い込む魔物と化すこともあるのだと認識させられる。

テラスハウスの「お肉事件」しかり、今回の「おにぎり事件」しかり…………。