ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission2-⑧
2018.04.08 08:00
「…少なくともあんたよりは、優しく接する自信…あるけどな」
「…どういう意味だ?」
「隆二の下半身に古いキスマークの後があった」
「……」
「あと、体のあちこちに新しい跡も…」
「……」
「真夏でもフードを目深に被って、あんたが残したキスマークを必死に隠してんだ」
「愛してるんだったら、隆二の職業のことも考えてやれよ」
「…俺の勝手だ」
客室から出ると、フードを目深に被り、大きなマスクとサングラスで顔を隠した男が立っていた。
俺は一瞬視線を向けたが、すぐにきびすを返し、エレベーターへと向かった。
どこかで会ったような…?
臣が去った後、恭介は隆二をベッドに寝かせ、中途半端に着ていた衣服と下着を全て剥ぎ取った。
ちらっとドアを見た。
外に居た男が…まさか自分の相方そっくりのロボだとは、気づくまい…
「おっ始(ぱじ)めんのか?BOSS」
ドアの内側に突っ立っているRYUJIが言った。
「ああ…終わるまで外で待機してろ」
「今後の参考に見学ってのは?」
「命令に従え」
「わーかったよ!」
RYUJIはなにやらボヤキながら出ていった。
恭介はなにも纏(まと)わずに横になっている隆二を見た。
「あれだけ忠告したのに、軽率な真似を…」
隆二はやっとうっすら目を開けて、恭介を見た。
「恭介…寒いよ…」
「んん…」
恭介は何も言わず、隆二を強く抱きしめ、口づけをした。
その手は隆二の下腹部にあり、怪しく動き始める。
一瞬にして隆二の全身を快感が貫いた…
恭介の手によって、今宵も快楽の高みへと誘(いざな)われる…
to be continued…