タイBLドラマ「Fish upon the sky / 空の上の魚」（2021年）GMMTV おすすめ キャストとあらすじ
おすすめ度：★★★★☆ GMMTVらしさ全開の胸キュンBLコメディ
GMMTVのタイドラマ「Fish upon the sky / 空の上の魚」（2021年）を観ました！賢くてイケメンの医学部2年生モークと友達もいなくて冴えない歯学部2年生のピー。最初は、総合保健学部2年のナーンをめぐる恋のライバル同士だったはずが、実はモークの片思いの相手はピーだった！第1話から最終回までずーっとニヤニヤが止まらない、笑いっぱなしの胸キュンBLドラマ。難しいことは抜きにして、とにかく楽しく観るのが正解な作品です！
ポンドとプーウィン、そしてミックス
このドラマのキャストの中で一番のビッグネームは、総合保健学部2年のナーン役を演じているミックス・サハパー・ウォンラート（Mix Sahaphap Wongratch）だと思い、てっきりナーン中心にストーリーが進んでいくのかと思いきや、主人公の二人は、ポンド・ナラウィット・ルートラコム（Pond Naravit Lertratkosum）が演じる医学部2年のモークと、プーウィン・タンサクユーン（Phuwin Tangsakyuen）が演じる歯学部2年のピーでした！
ちなみに、ミックスとプーウィンはチュラロンコーン大学の先輩後輩なんですね。チュラロンコーン大学はタイの東大とまで言われているトップ校で、タイの若手俳優さんは大学に通いながら芸能活動をしている人がたくさんいます。
ミックスは「A Tale of Thousand Stars / 千星物語」が代表作。プーウィンは、「Cause You're My Boy / コーズ・ユー・アー・マイ・ボーイ」で、ドレーク・サッタブット・レーディキー（Drake Sattabut Laedeke）が演じる床屋のやんちゃ息子モークの弟役で出ていましたが、このドラマではさほど印象には残らなかったのが正直なところ。当時、高校生役だったプーウィンは、今回のドラマ「Fish upon the sky / 空の上の魚」では身長が一気に伸びています。しかも足が長い！
一方のポンドは、このドラマで初めて見ましたが、これからめちゃめちゃ人気が出そうな予感。すごくいいです。ほかのドラマでもプーウィンとの共演があるようなので、今から観るのが楽しみ。
歯列矯正にメガネ姿の冴えないピー
このドラマのピーを見て「アグリーベティ」を思い出した人も少なからずいるはず…。分厚く大きなメガネ、歯列矯正をしていてうまく話すことができず（＊歯列矯正をしている人がそうということではなく、ピーの冴えないキャラクターを表現するための特徴作り）、おしゃれのセンスがなくていつもダサい服を着ている。
そんなピーは友達もおらず、自分は誰にも相手にされないと思っていたある日、キャンパスで傘を貸してくれたナーンに一目惚れ。それ以来、ナーンを遠くから見つめ、いつか話しかけるチャンスを狙っていましたが、そこにはいつもナーンにつきまとうモークが！ピーはモークのことを「恋のライバル」だと思い、なんとかモークに邪魔されずにナーンにアプローチする方法を探していた…。
恋の病のワクチンになりたいモーク
このドラマは、モークが医学部生なのもありますが、おそらくコロナ禍で制作されたこともあり、いろいろなところにコロナ禍独特のジョークが織り込まれています。一番わかりやすいのが「ワクチン」。モークがワクチンを打つシーンや、ピーに「恋の病」に効くワクチンになると言うシーンがあります。ピーはモークのことを「合併症」と言って拒否しますが、マスクにつける魚のチャームをあげるシーンなんかもあり、とにかくカワイイ！
モークは最初、ナーンに片想いするピーにいたずらする「嫌なヤツ」のようにも思えるのですが、実は逆で、ずっと前からピーのことをそっと遠くから眺めて、片想いしていたのでした。ピーが困った時にいつも突然現れるモーク。そう、これは偶然なんかじゃないんですね…。
2人で医学部棟の噂を確かめに深夜の校舎に忍び込み「友だちになろう」というシーン、ナーンとモークで映画を観るはずがいつの間にかピーとモークで観ているシーン、クラブでナーンと間違えてピーがモークにキスしてしまうシーン、すべてがキラキラしてて最高です！まさに胸キュンの連続。
むしろ胸キュンしかない…
というか、このドラマはむしろ「胸キュンしかない」といったほうが正しいかもしれない…。それもそのはず、あの「2gether」シリーズの作者JittiRainの小説をドラマ化したものですので、観る人の心をくすぐるセリフやシーンが盛りだくさんです。その分、ストーリーは深くないのも事実ですが、ラブコメは下手に複雑で難しくないほうがいい！
雲の上の魚
ところで、このドラマのタイトルになっている「空の上の魚」って何？と思っていたら、ドラマの中に答えがありました。「空を飛ぶ魚を掴むくらい不可能なこと」の例えで、ピーにとってのナーン、モークにとってのピーが、それぞれ「Fish upon the sky / 空の上の魚」なんです。言い換えれば、手の届かない存在。
モークはピーが大好きでたまらないので、毎日毎日ピーを口説き続けますが、なかなか心を開けないピー。そもそもピーは、地味で冴えない自分がモークみたいな爽やかイケメンと釣り合うとも思っていない。ずっと自分に自信を持てずにいたので、外見をかけてイメチェンしたからといってある日突然、別人になることはやっぱりできないんですね…。
「他人がどう思うとか、何を言われるとか、そんなの気にすんなよ。自分がどう思うかだけを大事にしろ」というモーク。本当にその通りだと思う。それでも、人目を気にしてなかなか勇気が出せないのが人間。でもそれじゃ幸せにはなれないから、やっぱり最後は「自分は自分」と思って、雑音を気にしないようにする、コレしかない！
デュアンとミーンの物語
ピーとモークのストーリーの伏線で進んでいくのが、ピーの兄で工学部5年生のデュアンと、モークの弟で医学部1年生のミーンのBL。留年して5年生なのに、単位を取るためにウソをついて、優秀そうな1年生のミーンと友だちになり、一緒にグループ課題をこなしたり、試験勉強をしたりします。劇中のミニストーリーみたいな感じで進んでいく感覚もおもしろい。
このミーン役を演じているルイ・タナウィン・ティーラプーコーソン（Louis Thanawin Teeraphosukarn）がまためちゃくちゃカワイイ！GMMTVはよくもこんなにもカワイイ男の子を次から次に発掘してくるもんだ…。
ちなみに、このドラマの主題歌を歌っているのもルイでした。演技はそんなに印象深い感じでもなかったので、どちらかといえば歌がメインでドラマは話題作りなのかもしれません。
さらに調べてみたら、最近見た別のドラマ「Sky in Your Heart」の「Star & Sky シリーズ」主題歌を歌っているのもルイでした。
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このドラマ「Fish upon the sky / 空の上の魚」にも出てくる妄想カップリングを仕掛ける「シッパー」を描いたドラマ「The Shipper / ザ・シッパー」。交通事故がきっかけで、シッパーの女の子と、妄想カップルにさせられてしまう男の子の心と体が入れ替わってしまう青春ドラマです。こちらも楽しく笑いたい時におすすめの作品です。