夏至に摘むハーブ
今日は夏至ですね。
夏至と言えば北欧に伝わる「7つの野花を摘んで枕の下に入れて眠ると未来のパートナーに会える」という伝承を思い出します。
似たような伝承がハーブのセントジョーンズワートにもあり、夏至の前日に摘み枕の下に入れて眠ると夢に聖人が現れご加護を約束してくれるか、未婚の女性の場合は未来の伴侶が夢枕に現れる。また夏至に摘むセントジョーンワートは薬効が強く治癒力が高い。など、ヨーロッパでは古くから外傷治癒、利尿、月経困難症などに使用されていたこともありとてもポピュラーなハーブのようです。
セントジョーンズワートとはセイヨウオトギリソウの事で黄色い花が特徴の植物です。
クリスマス時期になると赤い実をつけた「ヒペリカム」が店頭に並びますが、それを指した方がピンとくる方も多いかもしれません。
近年では抗うつの薬効が認められ、季節性感傷障害への効果が高いとされるハーブと認知されてサプリメントとしてお目にかかかることも多くなりました。
買い付けなど北欧諸国に長い期間行かれる方々からは「日の長さが毎日15分刻みで変わっていくように思う」と聞いたり、私も旅行に行っては深夜0時過ぎの夕焼けを見て驚いたりするわけで、日の長さの緩急がスゴイ国なのだから「季節性感傷障害に効果あり」がすんなり腑に落ちた事例でもあります。
ハーブティーでいただくのが手軽かと思いますが、シングルではこれといった特徴のない草っぽい味・・・(私の主観)なので紅茶と一緒に淹れると違和感なくいただけます
【注意】
セントジョーンズワートには薬物代謝酵素を誘発(薬効を弱める)ので、抗HIV薬、強心薬、免疫抑制剤などを服薬している場合は医師の相談が必要です。また、子宮収縮作用があるので出産時や月経困難の場合には有効ですが、妊娠初期や月経過多の場合には不向きです。
さて、面白く思ったのは「サンシャインサプリメント」という別名です。理由は諸説あり
・暗い気持ちを明るく照らしてくれるハーブだから
・太陽が最も当たる日に薬効が高まるハーブだから
どちらもなるほどなと思うのですが、厳しい冬を耐え太陽を待ち焦がれるイメージを刷り込まれてきたので、私は後者かなぁと思っています。
未来のパートナーが夢に現れる。これも聞く人が“効いた”らサンシャインサプリメントかもしれませんね。
<日差しラブ>
写真は夜7時頃のヘルシンキ。