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白樺の樹皮で編み物

2016.06.16 03:00

自分のワークショップだけに夢中になってしまうと、内容がパターン化してしまって面白くなくなってしまうかもしれないなぁ・・・。なので時には誰かのワークショップに参加してみたいもの。

そこで数年もご無沙汰にしていた白樺の樹皮を編みこんで作品を作るワークショップに参加し、コーヒーフィルターホルダーとポットマットを作ってきました。

ちなみに以前参加した際には直径13,4センチくらいのカゴを編んだのですが、正直簡単かと思っていた作業がえらく大変で、終わる頃には汗だくだったことを覚えています。

こちらが編む前の白樺の樹皮でテープ状になっています。

井桁に編んでゆきますが隙間なくきっちりと、とにかくきっちりと編むことがポイントです。

コーヒーフィルターホルダーは途中折り返して全ての面が2重以上になるように編みます。

井桁に編む、井桁に編む・・・・わかってはいるものの途中で別の網目がバラけ、それを直すうちに今何処をどういった向きに編んでいるのかわけがわからなくなり、私の脳内は暫く白樺の森に迷い込むことに・・・。

時間ぎりぎりになりましたがなんとか2つとも出来上がりました。

ここだけの話ですが、とにかくきっちり隙間なく仕上げようとギュッと締めていたら、途中で白樺のテープを引きちぎってしまった(樹皮はしなやかで丈夫だから切れることは稀らしい)のですが無事乗り越えました。初参加の方も何度か参加された方も「舐めてかかるとひどい目に逢うね・・・」とぐったりした様子で可笑しかったです。


作業をしていて気がついたのですが、人は夢中になると無口になってしまいますね。主催者側としては静まりかえった雰囲気はちょっとさみしいもので、私はつい「何かしゃべってもいいですよ」と言ってしまうのですが、実際そう言われてみると無理だなと思ったので、出張教室でもBGMを用意した方がいいかしらと思ったり。そうですね、ワークショップ中に私が急に鼻歌を歌い始めたらそういうことなんだなと思ってください(笑)。


ワークショップ自体も楽しいですがその場で会った方との何気ないコミュニケーションも楽しいものです。私もそういった楽しさのあるワークショップが出来ていたらいいなぁ・・・と改めて感じました。


<数年経ってみると・・・>

以前作った白樺のカゴは現役で活躍中で、樹皮のコントラストがくっきりしてきました。

話によると30~50年くらいは使えるとのことで、これからの経年がますます楽しみです。しかし改めてみてみると浮いている編み目があったり・・・舐めてかかったのがよくわかります。