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令和の『富国強兵』 明治大帝【初治八紘天皇(ハツクニシラス スメラミコト)】の「五箇条の御誓文」

2022.12.31 23:20

【日本論説】 皇紀二六八三(令和五、西暦二〇二三)年は、令和時代の『富国強兵』の開始の年。岸田内閣により国防を強化し始め、日本臣民の若者・若手が天下国家を真剣に語る年。


ロシアは世界最多の核保有国。中国の国防予算は日本の六倍。北朝鮮の「核・大陸間弾道ミサイル(ICBM)」は同盟国の米国全土を射程内に収めている可能性を秘めている。


米中戦争を中心とした『第三次世界大戦』は、中堅・シニアのエリート達が既に勃発可能性を示唆している。


大日本帝国は大正時代の第一次大戦にて戦勝国となり、昭和時代の第二次大戦にて敗戦国となった。現・日本国が戦勝国となり得るかは、若者・若手に懸かっている。




<王政復古の大号令>

 参照すべきは明治時代である。慶応三(一八六八)年一月三日に明治大帝(壬子)が勅令「王政復古の大号令」を発せられた。この勅令から以下を抜粋する。


(原文)諸事 神武創業之始ニ原キ、縉紳武弁堂上地下之無別、至當之公議竭シ、天下ト休戚ヲ同ク可被遊
叡慮ニ付、各勉勵、舊來驕惰之汚習ヲ洗ヒ、盡忠報國之誠ヲ以テ可致奉


(現代語要約/竹田恒泰)諸事は神武創業の始めに基づき、身分や階級の分け隔てなく、至当の公議を尽くし、天下万民の喜びと悲しみを共にしていきたい。
各人は、勉めに励み、旧来の悪習を改め、報告の誠を以って公に尽くして欲しいと思う


ポイントは、日本の暦が始まった神武天皇の創業に立ち返る点だ。江戸時代から明治維新の転換点になる勅令は神武創業への復古であった。財政緊縮等の平成時代の悪習を改めるのが、令和時代であろう。



五箇条の御誓文

 同四(一八六八)年三月に明治新政府の基本方針『五箇条の御誓文』を、明治大帝が天地神明に誓約する形式でお示しになられた。全文を記す。


一、廣ク會議ヲ興シ、萬機公論ニ決スヘシ
一、上下心ヲ一ニシテ、盛ニ經綸ヲ行フヘシ
一、官武一途󠄁、庻民ニ至ル迠、各其志ヲ遂󠄂ケ、人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
一、舊來ノ陋習󠄁ヲ破リ、天地ノ公道󠄁ニ基クヘシ
一、智識ヲ世界ニ求メ、大ニ皇基ヲ振起󠄁スヘシ

我國未曾有ノ變革ヲ爲ントシ、朕󠄁躬ヲ以テ衆ニ先ンシ、天地神󠄀明ニ誓ヒ、大ニ斯國是ヲ定メ、萬民保全ノ道󠄁ヲ立ントス。衆亦此旨趣ニ基キ協心努力セヨ。


(意訳/明治神宮)
一、広く人材を集めて会議を開き、議論を行い、大切な事は全て公正な意見によって決めましょう。
一、身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治め、整えましょう。
一、文民や武漢は言うまでもなく、一般の国民も、それぞれ自分の職責を果たし、各自の志す所を達成できる様に、人々に希望を失わせない事が肝要です。
一、これまでの悪い習慣を捨てて、何事も普遍的な道理に基づいて行いましょう。
一、知識を世界に求めて天皇を中心とする麗しい国柄や伝統を大切にして、大いに国を発展させましょう。

これより、我が国は未だ嘗(カツ)て無い大変革を行おうとするに当たり、私は自ら天地の神々や祖先に近い、重大な決意の下に国政に関するこの基本方針を定め、国民の生活を安定させる大道を確立し様としている所です。皆さんもこの趣旨に基づいて心を合わせて努力して下さい。


ポイントは第三項の「人々の希望を失わせない様に~」。現在の財務官僚等は、若者・若手の希望を長く失わせ続けており、“明治大帝の天地神明(日本の天地の神々=日本人の全祖先)への誓い”に反するので、大悪である。




<若者若手へ故・安倍総理の遺言>

 生前に安倍総理(甲午)は、平成三十年の「明治百五十年記念式典」にて『五箇条の御誓文』を挙げ、若い世代に明治の歴史を知って貰いたい旨を訴えていた。故・安倍総理は新共産主義による「戦後レジーム(戦後体制、財政緊縮等)」の脱却を図る為、総理退任後も精力的に闘っている最中、昨年に暗殺。遺言の一つとなってしまった。


富国強兵とは、明治政府が掲げた国家的スローガン。「経済力」と「軍事力(国防力)」の増強を図る政策の事だ。


「日本経済学」を以って、これに励んだ明治の臣民達は明治二十七(一八九四)年『日清戦争』、同三十七(一九〇四)年『日露戦争』に勝利し、大正三(一九一四)年『第一次大戦』にて戦勝国となった。



三代目ハツクニシラス

 天皇の名を世界へ広めた明治大帝には、初代・神武天皇『始馭天下之天皇(ハツクニシラス スメラミコト)』、十代・崇神天皇『御肇国天皇(同)』に続く『初治八紘天皇(ハツクニシラス スメラミコト)』の名が相応しいのではないだろうか?


八紘とは、全世界の意味。「八紘一宇」は弥生時代・神武天皇の神勅。世界を一つの家の様に、という世界平和のスローガン。支配する事とはまるで異なる。


大帝とは歴史上、大いなる治績を残した偉大な皇帝への称号。世界史上、大帝の称号を付された人物は二十人程度しかおらず、明治大帝は近現代で最後の大帝。中華帝国とロシア帝国の二大帝国を打ち破り、世界平和へ望んだ為。



新共産主義の洗脳・浸食

 然し、昭和十四(一九三九)年『第二次大戦』では、閣内・帝国海軍の共産主義者等の裏切りに遭う。する予定ではなかった同十六(一九四一)年『日米戦争』開戦によって敗戦国となってしまった。


この時も白人による植民地解放の為に「八紘一宇(世界平和)」を掲げ、アジア人解放の礎を作り、成功した。今も同じであるが、中国(漢民族)は自他民族を抑圧・迫害・支配しようとするので、当時の若き帝国軍人達は支那の平和の為に闘った。決して侵略に非ず。


戦後の平成時代には、新共産主義者(グローバル主義者+共産主義者)が日本の閣内や学府へ入り込み、日本を衰退させる財政政策等を行い、現・若者若手が超重税を担っている。故に今一度、富国強兵を行う必要がある。



自身達の為、子や孫の為、明るい未来の為に日本国を強くし、大和民族として外敵と戦う必要がある。第三次大戦を防ぐ事ができるのは、世界平和を望むヤマトの国が米中と経済的に軍事的に、伍する様になった時だけである。


情報戦争・経済戦争・軍事戦争のそれぞれで若きエリート達が、臣民を導く必要がある。

(了)