霊を恐れない
人間は昔から霊を怖がるが、本当に怖いものは生きている人間。
人間には肉体がある。
その肉体を使って人を殴ったり、刺し殺したり、無限の方法で恐怖心を植え
付けて容易に傷つけることが可能だ。
それにひきかえ霊には肉体がない。魂だけの存在。本来の私たちの姿である。
肉体が無い分、想いが強くなる。肉体が無いから、俗に言われるラップ音などの怪奇現象で胸の内
を人間へ伝えるのだ。
肉体を持っていない彼らこそ、ある意味生きている人間よりも人間味があるのかもしれない。
私たちも肉体の消滅後には恐れられている霊になる。
その時、生きている人間たちに、墓地の中をフラフラしているだけで悲鳴をあげられ一目散に逃げられた場合どんな心情になるだろうか?
気分のいいものではないはずだ……。
彼らは決して見ず知らずの人間を脅かすために現世に留まっているわけではない。
この世への未練や執着、事故や病気による突然死、自殺によって幽界へ行けずに死去後も現世へ残っているのだ。
そんな霊に対して恐れおののき、心霊写真や動画などを観ては「怖い、怖い」などと言っている者は失礼極まりない愚行です。
それはまるで、街にいる普通の生きている人間を見て、驚き奇声を発して怖がっているのと同一の行為なのです。
心霊スポットへ肝試しと称して怖いもの見たさに訪れるのもやめるべきです。
波長が高ければまだしも、波長の低いネガティブな想念を抱いた状態で行けば、未浄化霊と波長が一致して憑依されることもあるのです。
そもそも……高い波長を保っている方はそんな所には行きませんが。
【霊と人間の違いは……肉体が有るか無いか】だけのこと。
漫画やホラー映画などで霊は奇々怪々なもののように印象付けられているが、実際の霊がテレビの中から血まみれで出てくることはない。
霊=人を襲う。⇐これはフィクションの世界での霊の在り方だ。
私は霊的真理を学ぶために実話怪談の本を拝読している。
作中に登場する霊たちの想い、行動などから普通の書物では知りえないことが多々ある。
映画などに出てくる誇張された霊ではなく、真の霊の姿がそこには在る。
●神も守護霊も一種の霊。生きている人間も霊的存在(霊魂の法則)。
⇒なのに現世を彷徨う霊だけを恐れ、邪悪な存在だと決めつけるのは歪んだ思想である。