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西甲府キリスト福音教会

カエサルのものはカエサルにカエサラズ

2022.12.18 08:04

この国の為政者は、軍事費をGDP(国民総生産)比2%にすることを目標にすると宣い、なりふり構わず、その財源を復興所得税、建設国債にすることを充てにすることとしました。

復興所得税は、言わずと知れた2011年3月11日に起きた東日本大日本震災で被害を受けた地域の復興予算のために財源化された税金です。その復興所得税の一部を軍事費に充てるということは、震災の復興予算はもう用を足りてしまったということでしょうか。復興に充てることを目的として新設された税源なのですから、用を足りたならば、その税金は減額または廃止することが当然なのではないでしょうか。何故に、用が済んで余っているはずの財源を使途として、武器や弾薬を買うお金に転用できるのでしょうか。子どもだましよりもたちが悪いです。

建設国債も、その財源にするということですが、建設国債というのは、景気対策としての公共事業を行うために認められている国の借金です。公共事業を行うための借金なのですが、今の政権は、これまで認めてこなかった軍事予算を、この公共事業に当たるということにしたようです。武器や弾薬という物品や消耗品を購入する費用も公共事業扱いだそうです。これが通れば、要するにお金を使うことで景気がよくなり経済が上まくのだから公共事業だということになるわけですから、公共団体が支出するお金で、公共事業に当たらないものはないということにならないのでしょうか。軍事が公共に当たるということですが、日本国憲法では、公共の福祉のためには、私たちの基本的人権さえも制限されるとあります。大日本帝国憲法下でのように、この国は、戦争の準備によって人権が制限される国になってしまうのでしょうか。国家安全保障戦略で、仮想敵国としている、中国、北朝鮮、ロシアと一体この国は、どのように異なるのでしょうか。これからも、民主主義国と胸を張って言える国として存続していけるのでしょうか。

イエスは、カエサルのものはカエサルに返しなさいと言っています。私たちが住む国では、嘘と欺瞞に満ちた言葉を発する為政者の下、巻き上げられた税金をカエサルのもとに返すなどとして、稼いだ金の一部を託す気にはなれません。国の通貨であっても、これは、私たちが稼いだものです。カエサルのものは、とてもカエサルにカエスという気には、カエサレザマセン。

所得税には、寄付金控除という制度があります。

個人が認定NPO法人等(注1)に対して一定の寄附金を支出した場合には、支払った年分の所得控除として寄附金控除の適用を受けるか、または次の算式で計算した金額(その年分の所得税額の25パーセント相当額を限度とします。)について税額控除の適用を受けるか、いずれか有利な方を選択することができます。

(特別控除額の計算) (その年中に支払った認定NPO法人等寄附金の額の合計額(注2)-2千円(注3))X40%=認定NPO法人等に対する寄附金特別控除額(注4)(100円未満の端数切り捨て)

所得控除か税額控除を選択することができます。つまり、私のような所得の低い者でも、認定NPO法人等に対して寄付した額に応じて、2千円を控除した後の40%を、税額の25パーセントを限度にして税金払わないで済むというものです。

こんないかさまな政府には、できるだけ税金払いたくありません。

普段確定申告することがない方には少し手間ですが、少しの労力で、いかさまに使われる税金を節約することができます。いかがでしょうか。

なお、ちなみに、年末になると、私が寄付を考える認定NPO法人は、次の二つです。

国内支援向け。

自立生活サポートセンター・もやい

海外支援向け

日本国際ボランティアセンター(JVC)


また、もやい や JVCでは、お金だけではなく、古本やモノで支援する仕組みもあります。

以上意見にわたる箇所は、教会の見解ではなく、blog筆者個人に帰するものであることを、念のため言い添えます。