子ども食堂への支援について(代表質問より)
子どもに安価な値段や無料で食事を提供する、子ども食堂の輪が全国で広がってい
ます。 NPO 法人「全国子ども食堂支援センターむすびえ」の調査によりますと、全国の子 ども食堂は、毎年 1,000 箇所以上増加しており、2021 年末で 6,014 箇所となりました。
子ども食堂は、経済的に困っている家庭の子どもだけでなく、子どもであれば誰で
も利用することができます。お伺いした子ども食堂では、「子どもは未来、地域の未
来は地域で守ろう」との合言葉の下、毎月第3木曜日の夜、食事を提供されています。
予約をするとお弁当での対応もあり、仕事帰りに子どもと一緒に、お弁当を取りに
来たお母さんからは、月に一度でもご飯を作らなくていい日があると、すごく助かる
とのことでした。
植草学園大学の野澤和弘教授によると、虐待が起きる三大要因は、貧困、親の未成
熟そして孤立であり、とくに孤立が様々な問題の原因となるとのことでした。
子ども食堂は、地域のご高齢の方も利用されており、交流の場にもなっています。
子どもたちだけでなくその親を含め、食事を通して地域の大人とつながり、安心して
過ごすことのできる居場所づくりを後押しすることが求められます。
そこで、子ども食堂への支援について質問しました。
子ども食堂に対して、県ではどのような支援を行っているのか?
子ども食堂は、経済的な理由などで十分な 食事が摂れていない子どもへの食事の提供や、
「孤食」の改善、子どもの居場所づくりなど、 様々な目的で運営されており、貧困対策として
も重要な役割を担っています。
県としては、子ども食堂がその役割を十分 に発揮できるよう、ホームページ等で活動情報 を発信し、運営者等を対象としたネットワーク 会議を継続的に開催してきたところです。
さらに本年4月には千葉県のライオンズクラブ と子ども食堂の支援に係る協定を締結する など、民間団体等と連携し協力する取組も始め たところです。
今後とも、子ども食堂が自立的かつ持続的 に運営されるよう、市町村や企業、民間団体等と 連携しながら、必要な支援を行ってまいります。