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静寂の夜に研ぎ澄まされて。

2022.12.21 15:00

Naoyaです。

この頃、部屋で作業に没頭していて、ふと気づくと外が真っ暗に。でも時計を見るとまだ17時前なんてことが多々あります。あるいは夕方前に外出しているとき、遠くの空の夕焼けが綺麗だなぁと思ったら、あっという間に真っ暗になっているなんてこともよくあります。冬至あたりらしい空気感と時間の感覚。冬の寒さと昏さを湛えた静寂の夜へと、ぬるり潜り込んでいくような。実は、とても好きな季節です。

今日は二十四節気の22番目、冬至です。そして、山羊座シーズンの始まりでもあります。冬至は昼の時間が一年でもっとも短く、夜の時間が一番長い日。太陽の威力がもっとも弱まり、陰陽の陰のエネルギーがもっとも極まるタイミングですが、ここから昼の長さが徐々に延びていきます。寒さはまだ続きますが、日に日に徐々に高まっていく陽のエネルギーを感じてみてください。

ここ最近、時間が過ぎるのがとても早いなと思っています。家の用事や自分の作業をやりつつ、その合間を縫うように映画館へ行ったり美術館だの温泉へ出向いたりして、いかに時間を無駄にせずうまく使えるかを考えてます。のんびりとくつろいでリラックスするのと時間を無駄にすることは似て非なるものだと思ってます。そんな中、この頃の楽しみは地元のオーセンティックなバーでカクテルをゆっくり味わうことです。

実は、Netflixで配信している「ドリンク・マスター:究極のカクテルを考案せよ!」という世界レベルのミクソロジストのコンテストを観て、ミクソロジーに興味を持ったのです。ミクソロジーとは、フルーツや野菜、ボタニカルなどのフレッシュな素材、ハーブやスパイスを使い、さまざまな技法でクリエイティヴにつくり出すカクテルのこと。地元のバーでたまに話していたバーテンダーが、実はミクソロジストだったことを最近知りました。前なら普通にジントニックばかり頼んでいましたが、今はそのミクソロジストに完全にお任せしています。

バーのカウンターに座ると問診のようにいろいろとインタビューされます。その日はどんなものをどのくらい呑んだり食べたりしてきたのか、どんな気分なのかなどを聞かれます。僕は個人セッションやパーソナル・プロデュースで人に質問をすることが多いので、逆に人から聞かれることがとても新鮮で楽しく、自分の思ったことを細やかに伝えます。そうすると、ミクスロジストがひらめいて、面白いドリンクをつくってくれるのです。中でも面白かったのは、シナモンとサフランを燃やしてグラスを被せてスモークしたものに、赤ワインでつくったベルモットとマスカットでつくったブランデー、ドライベルモットなどを混ぜたものを注いたもの。これはほんのごく一部で、そのミクソロジストは毎回違ったものを出してくれていて、彼のクリエイティヴィティの素晴らしさと引き出しや知識の多さに、毎回感動させられます。

見た目や香り、舌触りや味わいなど、カクテルはいろんな感覚を刺激してくれるのですが、どっぷりと深い闇に包まれた冬の静かな夜は、感覚をより研ぎ澄ましてくれるように思えます。

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