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空気のつくり方

2018.04.08 01:50

どうも!

本日ご紹介させていただくのはこちら!

空気のつくり方』(池田純)

です!

ブックオフで偶然出会い、タイトルに惹かれて購入しました(・∀・)


<どんな本か>

横浜DeNAベイスターズの社長・池田純氏によるマーケティング本。


池田純さん

――就任から5年間で黒字化を達成できた要因は何だと思いますか。

「スポーツビジネスを『スポーツエンタテインメント』ビジネスに変えたことだと思います。『野球を“つまみ”に楽しめるスタジアムを作る』と言うと、当初は『野球は勝ち負けが最大のファンサービスであり、勝たない限りは黒字にならないし、お客さんはスタジアムに来ない』と、よく新聞記者や関係者から叩かれました。もちろん、球団にとって一番重要な商品は野球です。ただ、それをより面白く、より居心地の良い空間で見られれば、より満足度は上がる。極論すれば、たとえチームが弱くても、スタジアムとその空間に魅力があればお客さまは増やせる。そういうお客さまが作り出す雰囲気がチームをさらに強くしてくれる。だから、スポーツエンタテインメントビジネスとして、お客さまを喜ばせるためにできることすべてを私は追求したのです」

(引用:http://number.bunshun.jp/articles/-/828989

横浜ベイスターズを5年で黒字化。

「選手が強くないと」「勝たないと」人気がでないと思われていたところに対して、「場をつくる」ことに徹した姿勢がすばらしい。

スポーツビジネスを『スポーツエンタテインメント』ビジネスと再定義し、『野球を“つまみ”に楽しめるスタジアムを作る』というコンセプト立てしたところに池田さんのマーケティングセンスがありますね。


「流れ」にのること

世の中のコンテクスト、文脈、流れをどう読むか。その方法は誰かに聞いたり、教えてもらうようなものではない、当時そんなふうに感じたことを記憶しています。

他業界に目を向け、さまざまな本を手に取り、ニュースや、そこに書き込まれたコメントに触れ続けること。そして道を究めた一流の人や、教養と知性と品性のある年配の方に会い、自分にないもの、すばらしい世の中の見方を学び、補い続けること。

こうしたことを積み重ねていくと、世の中の空気、世の中の流れのようなものを読むことができるようになっていきます。

自分で情報収集して、その情報に対して、自分なりの解釈を加え、咀嚼して考え、流れをつかんでいくことが大切。ということでしょうか。


自分が本当に主体的に関与したこと以外、自分が関与していることに言及しない

まわりから評価されることって、「自分もそこに関わっていた」雰囲気を出したくなるけど、そうやって、まわりや自分にうそついても虚しいだけだから、

池田さんの信条を見習い、自分もさも自分が関与しているかのように言うのはやめよう。


自分がいなくてもまわる業務に整える

意識的にしろ、無意識的にしろ、自分がいなければ業務が回らないような状況をつくり保身に動くことも多く目にします。私も含め、高い意識を持たなければ、人間は保身に流れる生き物です。
組織は、個人が仕事を抱え込む状況が生まれるのを避けなくてはなりません。

「自分がいなければまわらない業務状況」=「保身」という考え方は、なるほど、と思った。

もちろん、なんでも自分でやらないといけないどベンチャーは別なんだろうけど、組織として動ける人数のチームの中では、自分がいなくても、いつ自分が辞めてしまったとしてもまわる業務体制をとることが大事。


ブレない

一度言ったことは容易に撤回してはいけません。
人間は孤独に弱い生き物です。何かを主張して、自分では正しいと思って始めたことでも、周囲の反応が否定的になるにつれ方向転換したくなるものです。でもそれはダメです。これだと思って発言したことが簡単にブレるようでは、信頼を失います。

池田さんですら、そう思うこともあるんだと思うと同時に、たしかにブレる人には信頼をおけない。ブレないように、一度宣言したことは何が何でもやりきる、だし、浅い考えで宣言してはいけない、と思った。


ストーリーはつくれる

ストーリーが大事!人はストーリーでお金を出すか決める。

モノ消費からコト消費と言われるようになって、より重要ワードになった「ストーリー」。

それに対して、わかりやすい例だな、と思ったのが下記。

史実から感動的なストーリーを抜き出して商品(ドラマ)を仕立て上げる大河ドラマに近いかもしれません。

たしかに。

事実の中にある、伝えたい何かを明確にコミュニケーションすること。


伝える努力を怠ってはいけない

今の世の中、すべて伝える時代です。すべてを正しく理解してもらえるように伝えることは本当に大変です。伝えても伝えても、すべては伝わりません。
どう解釈するかは、その人次第です。ですから、きちんと伝えようとする努力を怠った結果、意図せざる理解のされ方をしても、文句は一切言えないのです。

「伝わるように伝える」

難しいけど、本当にこれが大事だし、伝わらない時は自分が悪い。


ブランディング=「なりたい自分」を持つこと

マーケティングにおいて、コミュニケーションにおいて、経営において、そのすべての土台となり基軸となるものは、「なりたい自分」があるかどうかだと私は考えています。自分(会社)はどんなブランドになりたいのか。そうなるためには、どんなことをすべきなのか。それさえ描けていれば、発信するメッセージや広告のビジュアルや実施するイベントは一本筋が通ったものになるはずです。
自分(会社)に備わっている実力を熟知し、世の中と顧客にどう認識されたいか。常にしっかりとした意志を持っていなければ、ブランドになんてなれません。

「なりたい自分」という軸を持つこと。そしてその方向性を考える上で自分に備わっているものをしっかり熟知すること。それがブランディング構築のために重要なこと。


<まとめ>

池田さんのマーケティングに対する根本的な姿勢を知ることができて、非常に勉強になった。

特に、スポーツビジネスを「スポーツエンターテイメントビジネス」に再定義し、スタジアムをどんな場所にするかを定義したところを起点に、池田さんのマーケティングははじまっているし、そのあとの施策にもブレがないんだな。

「空気をつくる」ためには、起点になる軸をつくり、「流れ」を読みとり(数字データから、時には直接当事者から話を聞くことから)、もっていきたい方向にいかにもっていったら良いかを考え、行動におとすことが大事。