神頼み(江ノ電他)
京急電車の車窓から黄色く色づいた銀杏が見えます。12月中旬になっても「秋」が続いている東京に驚きました。上京した目的は精密検査です。先月行ったPET検査で異常集積が見つかったのです。部位は膵臓。父は膵癌で亡くなっています。覚悟して臨んだMRI・CT検査の診断は「別の病気」疑いでした。最悪の事態は免れたようですが、次週細胞診があり予断は許しません。でも、「もう少し生きていていいよ。」と神(亡くなった親と家族)が守ってくれているように感じます。どんなときもカメラを帯同。検査前は不安払拭、検査後は安堵の鉄道写真です(笑)。例年と違い、大好きな「年の瀬感」がまったくありません。(2022/12/14-16)
お昼過ぎに羽田空港に到着。京急に乗りました。行先は江の島。このままホテルにチェックインするより気が紛れるかなと思って。
常立寺は、銀杏のハッピーイエロー。「これは縁起がいい!」と、湘南モノレールを撮りました。
龍口寺では、サザンカと江ノ電。300形はお休みだったようです。我が家のウォールカレンダーは毎年江ノ電。江の島駅で来年のカレンダーを買いました。
次の日。検査は午後からなので、午前中は世田谷線散歩。ここもまだ秋が残っていました。ちょうど世田谷ボロ市開催中で、世田谷線は臨時ダイヤで増発中でした。
懐かしい赤松公園。まだ桜の紅葉が残っていました。
線路に沿って歩きながら、下高井戸駅に戻りました。
検査は東京駅近くのクリニック。検査前にも1枚。
検査終了後、宿(お茶の水)で少し休息。すっかり日が落ちた18時20分、検査結果を聞きに再び東京駅へ向かう途中に撮った1枚。
検査結果は、冒頭に書いたとおりです。不思議と緊張しなかったです。なぜだろうと思うと、腹が座っていたからではなく、根拠はないけど大丈夫ではないかと思っていた自分。写真は、検査の次の日の朝に撮った1枚。東京のふるさと荒川線も撮っておこうと。王子駅前です。
「二人に一人はガンになる時代」。ガンを他人事を思っている20代、30代へのニーズ喚起のため、高学歴の保険会社の方々が考えたフレーズなんでしょうが、耳タコですよ。ガンの怖さに直面している我々世代に対し、まったく配慮のない、愛のないフレーズだと常々思っています。
やっと手に入れた夢の暮らしは始まったばかり。まだ死ねません。生きるための抗い、頑張りたいと思います。