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観相家 サトウ純子の公式サイト

人を観る目

2018.04.08 07:45

今年も数人の学生バイトの子たちが新社会人として巣立っていきました。

毎年この時期は誰かしら卒業していくので、胃が痛くなります。

皆さんご存知の通り、私は同じ洋菓子店に勤めて13年目になりますが

学生バイトの子達は本当に長い年数働いてくれます。


だいたい3年~4年。長い子は6年。可愛い娘のような子たちばかりです。

巣立っていく子たちの背中は頼もしく、その成長振りに涙、涙です笑い泣き

現場にいるからこそ、感じることができる胃の痛さです(笑)


中には、結婚式に呼んでくれたり、お子さんを見せに来てくれたり。

結構長い付き合いの子達もいます。


お客さまの中にも、小学生の頃から買いに来てくれた子が今度大学生に!とか、

学生服で寄ってくれていた子がお化粧をしてスーツ姿で来るようになった!とか。

「おじいちゃんがここのモンブランが好きでね。お仏壇にお供えしようと思って」

そんなお話しを聞くと、そういえば最近見えなくなったあの方?などと、

数人の方の顔を思い浮かべては、胸を痛めてみたり。

名前も知らない、どこに住んでいるのかも知らない。

そんな方々の人生をほんのちょっと、感じさせていただいています。


商売人の家で育った私は

そんな感じは小さい頃から両親の店で感じてきました。


「どうして販売業なんてやってるんですか?」

時々、そう言ってくる方がいます。


私が現場にいる理由。

やはり、観相家としても、生身の人と多く接するというのは、大変大事なことだと思っています。

それも、狭い人間関係ではなく、多くの人たちと出会える現場。


観相、というと難しそうに感じるかもしれませんが

人と接していれば「あれ?今日は調子が悪い?」「何か心配事でもあるのかな?」とか

「最近、随分輝いてるな。恋でもしたかな?」など。

当たり前に感じることがあります。


最近はネットやメールなどで連絡を取り合い、交流をしている方も多く

人との直接の交流を「面倒くさい」と、避ける方もいらっしゃるように思います。

そんな世の中ですので、全般的に「人を観る目」が鈍ってきているのではないかと思うのです。


ネットやSNSで、どんなに立派なことを語っていたとしても

お会いして観れば「あれ?」って思うことだってあるはずです。

でも、「人を観る目」が鈍っている場合、その違和感にも気付けないのです。

結果、自分もそんな「あれ?」って思われてしまうような人になっている。

いろいろな五感を使った感覚が麻痺している。


…随分話しが長くなってしまいましたが。

自分の仕事に価値を決めるのは、他人ではない。

自分自身ということです。


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