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Baby教室シオ

提案『子供の自信の構築と崩壊の発達』

2023.02.06 00:00

1歳のお誕生をお迎えになる前後くらいから子供たちは難しいことに取り組むことが急激に多くなり、上手くいかないと愚図ったり怒ったり、やりかけのものを放り出して次のものに取り掛かったりといろいろな行動をするようになります。何でも自信を持ってやり遂げていた0歳の乳児期から幼児期の入口に差し掛かる1歳児の子供達は自信の崩壊に入り込むことになります。今回は子供ができないことに戸惑い心が折れそうになるこの時期にお母様がしっかりと受けとめて、子供自身が自らの行動の見通しを立てることができるようにどうすべきかを記します。是非とも参考になさってください。

さて私たち親が子どもに授けるべき最大のものは何だと思いますか?

細かいものはあげるとキリがありませんが、私が考える最大のものは『自分が自分であって良い、自分は自分でいいんだ』という自信です。しかし子供が歩んでいく過程でその自信の形が大きく3段階に変化します。その3段階を親が認知しておくことが何よりも重要で、子供の最大の武器である自信を獲得させるか否かに繋がるのです。今回は簡潔な説明を行いますので不明な点や質問があればレッスン時にお願いいたします。


1、乳幼児期の100%の自信

乳児は自分自身が中心で泣けば世話をしてもらえるという世界で生きているため、その生活が自分の世界であるという自信の中で生きています。また本能的発達を持っているため何事もその発達上の成功に繋がり自身に溢れています。1、2歳もその延長線上で世話を受けながら生活しているため同じ状況ですが、本能的に獲得できた身体発達から子供自身が獲得しなければならない努力の身体発達時期に入ってくるためできないことに挑戦しなければなりません。これまでの自信溢れる思いと未熟な身体発達の狭間にあり、自信というものが崩壊しその崩壊に戸惑い泣いたりぐずったりし、その崩壊を前に見通しを立てて努力する補助を親や周りの大人が行うことで1歳以降は努力することを学んでいくのです。

できる限りできないことに挑戦することや努力することを少しの補助で楽しさに変えて実行してもらうように努めましょう。折れない心、何事にも挑戦できる忍耐の獲得は子供自身も理解できる段階に入っているのが1歳以降です。



2、他者との比較で自信が揺らぎ始める3歳〜8歳頃の自信

3歳頃になり他者と自分との比較が始まります。3歳頃の子供たちは「お友達の〇〇くんや〇〇ちゃんはこれが上手だけど、ぼくやわたしは上手じゃない。」というような発言をし出します。このことは友達や兄弟姉妹などの周りがよく見えるようになり、他者の発言や行動が気になり始め、他者から自分自身がどのように見えているのかを気にし出します。乳児の頃に獲得していた自分中心の100%自信が揺らぎ自信を失いかける時期でもあるのです。

この時期の自信の無さや揺らぎは将来に必要な発達なのです。乳児の100%の自信を持って成長すると何でも自分の思いのままになるという勘違いを持たせたまま成長させることになります。その勘違いをそのままに成長してしまうと人の痛みが分からない、思い通りにいかないと癇癪を起こす、傍若無人な態度を示す、挨拶が出来ない、協調性がないなど社会で生きていくには大変厳しい状況を生むようになってしまいます。よってこの時期に自らの自信の崩壊は必要なものです。

そのことを踏まえた上で自分自身の存在を認め努力することや上手な子供を認めその行動を真似て努力することを親や周りの大人が教えなければなりません。その時期に親が掛けるべき言葉は子供を認め尊い存在であるということを伝え続け、揺らぎ始めた自信を取り戻すための言葉や社会的モラル、協調性を身につけさせる言葉や教えでなくてはならないのです。



3、9歳以降は他者と比較することなく、自分は自分だ、自分はこうだと言える自信

前述の揺らぐ時期に親が適切な言葉掛けや教えを行うと、自分自身だけの羅針盤を子供の中に構築することができ、子供自信がその羅針盤をもってことの判断を行い進むことができます。親はその時にはある種の傍観者でなくてはなりません。子供の自立を見守るために時に歯痒さについつい口を出すこともあるでしょうが、子供自身が自らの考えで動けるようなアドバイスを要所要所で繰り出すくらいが丁度良いのです。その後子供は多くの経験値を元に自信をもって自分の船で自らの人生の航海に発つことができるようになるのです。


1〜3までの自信の変化について記しましたがどの段階においても重要な親の働きかかがあります。子供自身が成長するにあたり何一つ欠かしてはならず、親はその都度親として適切に判断できるように受け入れて、最終の着地点である『自分はこれでいいんだ』と子供自身が腑に収めることができるように導いてあげる役目があると考えていますが、親が間違ったことを行うリスクが高いが2の3〜8歳までの自信が揺らぎ始める時期なのです。質問や疑問、対応策はお子さんそれぞれの特性があるので個別に対応すべき方法をお伝えする形を取らせていただきます。