Shadow VT1100C2 1994

Ｓｈａｄｏｗ ＶＴ1100Ｃ2　1994y

　シャドウ・シリーズの頂点に君臨するアメリカンモデルとして、'85年にデビューしたＶＴ1100がまったく新しく生まれ変わって、'94年のＩＦＭＡショーに登場した。型式名称はＶＴ1100Ｃ2。その最大の特徴は、一次振動をゼロにする従来のデュアルピン構造の位相クランクを、同軸のシングルピン構造に変更したことで、振動をあえてマシンの個性と受け入れて、上手く表現している点である。現代的な技術を廃し、古き良き時代のクラシックなアメリカンの印象を演出している。振動面の対策としては、エンジンマウントの改善などにより、不快な振動は排除し、美味しいところだけが堪能できるようになっているのだ。出力、トルクを従来よりも抑えてあるものの、ギア比の最適化などにより、ビッグトルクのフィーリングは申し分ない仕上がりとなっている。翌'95年に待望の国内デビューを果たした。

Ｓｈａｄｏｗ A.C.E.　1996y

　ホンダ最大級のアメリカンモデルとして'95年３月に待望の国内デビューを果たし、大型免許所持者に秘かな人気を呼んだシャドウ。'96年モデルでは、鮮やかなレッド＆ホワイトの２トーンカラーが新色としてラインナップ。狭角45度のＶツインエンジンは、位相クランクをあえて採用せず、鼓動感を追求した同軸クランクを採用。ビッグバイクならではのパワーフィールと、わずか2､500rpmで発生するビッグトルクがもたらす豪快な乗り味は圧巻。Ａ.Ｃ.Ｅ.とは、アメリカン・クラシック・エディションの略。ゴールドウイングと同じく、米国の生産拠点であるＨＡＭ（ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング）で生産され、現定数（240台）がホンダにより輸入販売されている。

シャドウＶＴ1100Ｃ2 1994y

エンジン：水冷 4サイクルＯＨＣ 3バルブＶ型 2気筒 総排気量：1,099cc ボア＆ストローク：87.5×91.4mm 圧縮比：8.0 最高出力：48ps/4,500rpm 最大トルク：8.7kg-m/2,500rpm始動方式：セルクラッチ：湿式多板 変速機： 5段（㈰2.375 ㈪1.391 ㈫1.037 ㈬0.888 ㈭0.766 ）全長：2,445 全幅：965 全高：1,160 地上高：150 軸間距離：1,650 シート高：mm重量：261kg 燃料タンク容量：15　タイヤサイズ：（f)120/90-18 （r)140/80-15 価格：113 万円

シャドウＡ．Ｃ．Ｅ．1996y

エンジン：水冷 4サイクルＯＨＣ 3バルブＶ型 2気筒 総排気量：1,099cc ボア＆ストローク：87.5×91.4mm 圧縮比：8.0 最高出力：48ps/4,500rpm 最大トルク：8.7kg-m/2,500rpm 始動方式：セル クラッチ：湿式多板 変速機： 5段（㈰2.375 ㈪1.391 ㈫1.037㈬0.888 ㈭0.766 ）全長：2,445 全幅：965 全高：1,160 地上高：150 軸間距離：1,650シート高：730mm 重量：261kg 燃料タンク容量：15　 キャスター：32°15′トレール：155mm タイヤサイズ：（f）120/90-18 （r）170/80-15 価格：113 万円