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ワンダーパブリッシング~本の製作と販売~

過去に縛られて不安が生まれる

2018.04.08 12:26

いつも有り難うございます。嶋立歩美です。


今、娘に虫歯が出来てまして。

歯医者さんに通ってます。


これが、結構大変なんです。




娘は、最初は歯医者も特に何の抵抗もなく行ってくれていたのですが、

ある日の治療が、ちょっと痛かったらしくて、

それ以来治療を受けるのをめちゃくちゃ嫌がり始めたんです。



すこし口を触るくらいなら大丈夫でも、

ウィーンと音が出る機械は全くダメ。

音が怖いそうで。


治療台に座ると、わめくわ、暴れるわでどうしようもない状態になります。


そうなると、なだめても、説得しても、おどかしても、もう全くダメ。


何もすることなく、「今日は止めときましょうか…」と先生に諦められ、

申し訳ない気持ちで帰るということもありました。



試しに、パパに連れていってもらってもやっぱりアウトです。



どうしたものか…

娘の虫歯は、ちょくちょく痛みが起こるほど進んでいるのに。



すると、パパと娘は歯医者に行ったその足で近くのホームセンターに行って来ました。



何買ってきたの?と様子を見ていると、

パパは買ってきた色んな材料を使って、「手作り歯医者さん道具」を作ってくれました。


ギュイーンと歯をほじったり、ホースで水を吸ったりする、娘の苦手なヤツらを、結構リアルに仕上げてくれました。


すると、娘は超ご機嫌で「歯医者さんごっこしよう~♪」とパパと一緒に歯医者さんごっこを始めました。



ちょっと~、怖かったんじゃないの?





娘も少しずつ大きくなってきて、

物事を記憶したり、空想したりする力がついてきました。


自分でストーリーを作って遊んだり。

嘘をついたり。

先のことを考えて不安になったり。


これも成長の証です。




これまでの経験の中で

「あれは痛かった」という記憶のストックを引っ張りだして

「怖い」という不安を作ります。



いわゆる、予期不安ですね。



もっと小さい時は「今、しかない世界」で生きてきた娘が、


これからは

「未来と過去に縛られるステージ」へと進んでいくことになるんでしょう。


何だか、人類の歴史を圧縮して見ているようで、興味深いですね。



私たち大人もまた、

過去に縛られることによって

「今」を新鮮に感じられなくなってしまいます。


いつも、過去の情報をビデオテープのように繰り返し再生する。



過去の伝統にこだわりすぎて、

土俵の上で人の命を救おうとしている女性に「土俵から降りろ」と言う。



とても残念な行為ですが、

同時に「自分も同じ状態になってはいないか」と振り返ります。



今、今、今……


今はたえず変化します。


今、そのものを感じることが

大事なものを見失わない要だと思います。



さて、娘はどうなったか?



実は先日、歯医者さんごっこの甲斐もあり(笑)



あとは、とにかく準備して気持ち作りをして、

めちゃくちゃ励まして、


何とか治療出来ました!



治療終わった時の、ドヤ顔といったら(笑)



「思ったより、痛くなかったでしょ?」と聞くと笑って頷いていました。



案ずるより産むが易し、ですね。


(嶋立歩美)