”かもしれない”を確信に変える。
2018.04.08 14:19
問題を解いていると、確実に理由をつけられて
絶対にあっていると思える問題と、
”こうかもしれないけど”と思って最後の最後に
勘に頼ってしまう問題が存在します。
そして、最後の瞬間に
”こうかもしれない”と思うことに対して
確かな因果関係を感じられた生徒は
その問題を解いて成長があった生徒だと言えます。
そのような問題は、特に算数科の幾何領域に
多く見られます。今日も、折り返し図形の問題で、
合同関係を使えば容易に解答できる問題がありましたが、
それが合同なのかどうか確証がないからどうしよう・・・と
悩んでいる生徒がおりました。
折り返した図形は間違いなく合同なのですが、
補助線を引いた時に出来上がった三角形までが
合同なのかどうか?という点について、
生徒はじっと考えていたようでした。
最後の瞬間までそれが合同だと確証が持てず、
解答することをためらって空欄となっていましたが、
私はその解答プロセスをよく観察しておりまして、
その”あえて空欄になった解答”を見ながら
よく思考を耐えたな・・と好ましいものに思いました。
”かもしれない”を、”かもしれない”にとどめたまま
実際は本当に分かっていないのに解答をし、
正答していたならば、それほど深くその問題について
考えることはなかったでしょう。
だから、点数だけでは子どもの力や、
そのさきに身につけるであろう力までを
完全に計り切るのは困難なのです。
考えるというのは、いつもとても重要で、
最優先されるべきことです。
きっと今日グッと止まった子たちは、
解説授業を聴きながら新しく感覚を得て、
成長してゆくであろうということを感じました。