リンパの構造
リンパって、わかっているようでわからない・・・
リンパって何?
ということで、リンパは、
「リンパ管」「リンパ液」「リンパ節」を総称したリンパのネットワーク「リンパ系」のことだということは、ご理解いただけたと思います。
それでは、今日はリンパのお勉強2回目ということで、「リンパの構造」についてご説明したいと思います。
上の図の緑色の管がリンパ系です。
この図では、わかりやすくするために緑色で表現されていますが、実際のリンパ管は、細くて透明な菅であり、その中に流れているリンパ液も、無色透明の液体です。
血液が流れる血管が体中に張り巡らされているように、リンパ液も、血液と同じようにリンパ管を通して、身体のさまざまな部分に張り巡らされています。
下の図の左が血管(動脈が赤、静脈が青)、右側がリンパ管になるのですが、リンパ管はほぼ血管と同じ箇所に張り巡らされていることがわかると思います。
これは、血液とリンパ液が密接に関係しているからなのです。
人の身体は約60〰70%が水分でできています。
この水分というのは体液のことで、血液、リンパ液、組織液からなります。
怪我をした時に、透明な液体が出て来た経験はありませんか?
こえrは組織の周りになる栄養水「組織液」です。
採血した後、試験管の中で、半透明な液体が上澄に出てきます。
これが「血漿(けっしょう)」という成分で、この血漿が血管の外に染み出すと「組織液」となり、リンパ管に回収されるとリンパ液となります。
その回収システムを示した図が下の図になります。
リンパ液の流れるリンパ管には、血管からしみ出た組織液を回収する役目がありますが、その際、一緒に細菌や異物も入って来ます。
そのため、リンパ管の通り道には、下の図のように必ず「リンパ節」があり、そのリンパ節は全身にあります。
リンパ節は、全身にわたり約800個あります。
特に「耳の下」「脇の下」「そけい部(ふとももの付け根)」は、沢山のリンパ節が密集する重要拠点です。
リンパ管の集まったこのリンパ節は、リンパ液に含まれる細菌や異物を除去する働きを持っています。
いわゆるろ過装置になるのです。
「リンパ管」「リンパ液」「リンパ節」の働きについては、次回からご説明していきたいと思います。