リーグカップvsノジマステラ、3失点目
2018年4月7日13時キックオフ、なでしこリーグカップ1部
ノジマステラ神奈川相模原 3-0 AC長野パルセイロレディース@相模原ギオンスタジアム
この日は忙しくて中継も見ることが出来なかったんですが、当日の配信が途切れただけでなく、アーカイブの動画も前半の失点シーンが両方とも見られない(1失点目は直前で読み込み発生→フリーズ、2失点目は当該時間帯の動画がない)残念な状態です。当日の機器の故障か、人為的なミスか・・・。後半は映っているので、機器の完全な故障という訳ではなさそう。この試合の動画の修復は恐らく無理でしょうけど、このようなミスが極力無いようにお願いしたいものです。
で、確認できたのが3失点目だけだったんですが、結構衝撃的でした。
えっ
後半71分、パルL側2点ビハインドとはいえ、GK以外でDF1人(髙橋選手)にノジマの選手4人って、どうやったらこんな絶望シチュエーションに・・・。後半85分とかならまだ分からんでもないけど。
遡ってみると、発端はパルLのコーナーキックですね。
キッカーはいつもの通り、#9中野選手。ゴール付近に1人、ニアのPA外に1人。あとはペナルティスポット付近に5人。画面に8人のパルL選手が見えています。対するノジマさんは8人+GK。画面外にはフィールドプレイヤーが2人ずついることになります。
中野選手の蹴ったボールは直接ゴールに向かい、ノジマGKがファインプレーでかき出します。こぼれ球を折り返そうとしたぽーちゃんが滑ってミスキック。まあこの辺は良くあることです。
で、このボールをノジマDFがクリアして、前線に残っていたノジマFW?がポストプレー。
これを、上の画像だと中央やや左にいる#5木下選手が奪い返すんですが、後ろからマークしていたパルLの味方選手と一瞬譲り合うような形になり、更にこの選手がワンドリブル入れるような形になりボールを奪われます。
↑はボールを奪われた直後の画像ですが、シュートだろうがパスだろうが、ボールを奪った後の処理は蹴り出して終わるべきでした。敵陣内でのセットプレーはチャンスでもある反面、奪われるとカウンターを食らいます。良く「シュートで終わる」ことが重要と言われているのはこういうところです。基本中の基本ですが、怠ると大変なことになります。
更にこの瞬間、4人ほどオフサイドポジションにいます。パスやシュートを選択したところでオフサイドになることは確実。オフサイドになること自体も問題ですが、味方の選択肢を狭めたり迷わせたりする状況を自分たちで作ってしまっています。再び攻撃を仕掛けるにしても、相手の最後尾の選手に合わせて一旦戻るべきです。
コーナーに8人、更に相手FWの背後についていた選手がボールを運びに行って奪われ、もう後ろには髙橋選手とGK池ヶ谷選手のみ。前を向いて両サイドが走り出しているノジマさんの選手にとっては、オフサイドに気を付けながら髙橋選手が届かないエリアに斜めのパスを入れていけば良い絶好のカウンターシチュエーション。で、最初の写真のようになりました。
攻守の切り替えとリスク管理は、特に攻撃に特徴を持たせたいチームには欠かせないものとなります。人数掛けて攻撃したって取られた瞬間にザルであれば何点取ったって足りないですから。なるべく簡単なプレーで危険を回避しながら、単に人数を掛けるのではなく手数(パスやシュート)を増やせるようにしないと、せっかく開幕からのリーグ2試合連勝で醸成した良い雰囲気が、レギュレーション違うとはいえカップ戦で冷え切ってしまいます。
次はホーム3戦目。そろそろスタメンもいじる頃合いかなと個人的には思います。昨年ならずるずる勝てないゲームが続いてしまうような、序盤の正念場。本田監督の手腕に注目です。