リンパの種類(リンパ節)
人間の体には約800個のリンパ節があると言われています。
先ずは、そのリンパ節の構造からみて行きましょう
1 リンパ節の構造
リンパ節がある場所は・・・
リンパ管とリンパ管の節目にリンパ節があります。
リンパ管は静脈に沿って、全身をくまなく巡っていますが、リンパ管には、細菌など不要な物質を血液循環に入れないように、いわば関所のような役割をしてくれるリンパ節があるのです。
簡単に言うと「ろ過装置」の役割を担っています。
下の図の緑の部分がリンパ管、そして卵型をしたものがリンパ節です。
リンパ管が集中する中継地点に多くありますが、重要なリンパ節の場所については、リンパマッサージを行う上で、とても大切なので、後に詳しくご紹介しますね。
上の図お卵型をしたリンパ節を拡大したのが下の図です。
とても複雑な構造をしていますよね。
複雑な構造をしているのは、ここでウイルスや細菌を退治するからんですよ。
2 リンパ節の役割
リンパ節の役割には、次の4つがあります。
老廃物の回収と排泄
細菌の退治
ウイルス等の抗体を作る
異物や細菌を血管に入れない
リンパ液は、足先からスタートしてから心臓に近づくまでの間に数千というリンパ節でろ過されます。
リンパ節はフィルターの役割をして、細菌や老廃物を除去し、全身に菌が行き渡らないように働きます。
リンパ節には白血球の一種である(マクロファージ)が存在し、リンパの中の細菌やウイルスなどの異物を破壊し、食べつくしてしまいます。
また、リンパ節内にはリンパ球も多数存在し、細菌と闘って生体を守っています。
また、一度戦った細菌やウイルスの性質を記憶しており、同じ菌が再度侵入したとき、抗体を作り出し、身体を守る防御機能を持っています。
T細胞、B細胞は、リンパ球の一種です。T細胞はマクロファージから細菌やウイルスの情報を受け取るリンパ球。そしてB細胞は細菌等に対抗するための抗体を作るリンパ球です。)
リンパの流れが悪くなると、老廃物やリンパ節が腫れたりするのは、細菌を回収してきたリンパ液によって、リンパ節が詰まっている状態です。
次回は、リンパ節の種類と場所についてご説明したいと思います。