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【福岡県大牟田市】西鉄新栄町駅界隈

2018.04.10 03:55

福岡県大牟田市はかつて三池炭鉱で栄えた町。福岡県の最南端に位置し、熊本県荒尾市と隣接。位置関係もあってか訪れるまで福岡県という認識があまりありませんでした。今回「かつて何らか産業で栄えた町×郊外の大型商業施設=中心市街地および駅前が寂れる」という方程式に基づき、大牟田市の西鉄新栄町駅界隈を散策してみました。

元々栄町という駅が存在したもののホームが小さかったため、大牟田市の再開発事業と合わせ特急も停まれる駅にと移転改修されたのがこの新栄町駅だそうです。ちなみに1日の乗降客数は4300人ほど。特急が停まる駅の割には少ないです。(ちなみに23区のJR  の駅で最も利用者の少ない京葉線の越中島駅が約5200人/日)

近年は世界遺産の町を謳っています。

久々にみました。このポスト!

新栄町駅を降りるとさっそく寂れた感が漂います。店が何にもないのにアーケードは健在。人もほとんど歩いていません。それもそのはず。元々この駅近くには60年代に三井化学の工場があったものの90年代後半に三池炭鉱の閉山もあり地盤沈下が進み市街地が空洞化。写真下のSunliveをはじめダイエーや井筒屋などが90年代を最後に相次いで閉店となったそうです。つまり、60年代から90年代までの雰囲気が真空パックされ静態保存されている可能性が極めて高いということです。個人的には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産に登録されている各施設より、どんな昭和の匂いに出会えるかワクワクしてしまいます。

個人的に好きな電飾チカチカ。LEDが何だコノヤロー的な裸電球の直列つなぎに萌えます。

昼前です。むむ寂しい。

栄町、本町、銀座などのキーワードは商業集積の匂い。しばらく界隈を歩くと新銀座なる60年代テイストな商店街が目に入ります。

木造アーケードは戦後から高度経済成長期前半までのテイストです。川崎の小向マーケットや昭和マーケットに近い雰囲気です。大半の店は閉まっていますが、一部のお店は高齢者相手に細々と営業を続けているようです。

完全冷暖房なる売り文句がある昭和テイスト美容院がありました。

新幹線から見える野立て看板で有名なセブンツーセブンの古いポスターとそこに置かれたままの古いママチャリ。

国鉄(1987年迄)指定に三池専門店会の店。時代を感じます。

博多まで60キロ以上ありますが。ビアガーデンではなくビヤガーデン。デズニーランド、マーケッティングなどと同じく古いカタカナ表現にも時代を感じます。

古い街区表示板もあります。ローマ字表記がないものが最近珍しく思えます。

日専連のかつてのマークだけが残る売物件。


【訪れた場所】

福岡県大牟田市

【アクセス】

西鉄天神大牟田線   新栄町駅

2017.12月訪問