出入りの自由な庭
なんとなく過去の自分の日記を読み返してみて、なんてくだらないのだろうと思う。そして飾りと本音の縫い目の粗さに顔を覆いたくなる。書いているときはぜんぶ本当だと思っているのに、遠くに来て眺めてみたらそんなことはないと気づく。人の目にふれる場所で書くということはそういうことなのだと思う。
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だからというわけではないけれど、日記は毎日書いて、でも書けない日は無理をせず……という感じでいこうと思っています。書く方が自分にとって自然だし、気負わずに書ける場所が必要だと思ったので。なのでこの日記は今後も、成長も向上もせず、ただなんでもない出来事や言葉が毎日連ねられるだけです。
こんな日記を毎日でも、時々でも見てくれている方、心からありがとうございます。この日記はほとんど自分のためのものなので、ご自身のタイミングで、出て行ったり入ってきたりしてくださったら嬉しいです。私はいつでもこの出入りの自由な庭でただただ書き散らしています。
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そして今はというと、過去の同人誌のkindle化を進めています。私は恥ずかしくなるのが分かっているから書籍にまとめるとき以外、過去の作品を読み返すということはほとんどしません。今回も読み返してあまりの拙さに恥ずかしくなったのですが、それと同じく浮かびあがってきたのは愛しいなという思いでした。そして私よく頑張ったよという思い。アマゾンの海に放りだす不安もあったのですが、はじめてこうして自分を肯定できて、なんかもう大丈夫だなという感じです。できれば年内に販売開始したい。
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あと明日、京都市北区のホームページで短編が掲載されたブックレットが公開されます。これは京都キタ短編文学賞の最終候補にもなっています。何日か前に候補は発表されていたのですが、身バレが恐ろしくてSNSの類には投稿してませんでした(なぜ応募した……)。けれども身バレしてもいいかなと、小説を書くのを休んで色々考えるうちに思うようになりました。書くことはたいそうなことだと思い込み、臆病な自尊心&尊大な羞恥心を抱えた自分には、リアルにおける他者の視線が必要だなあと。
あとこれはまた年末の振り返り記事が書けたら書こうと思うのですが、お世話になっている近所の古本屋さんに通ううち自分もいつか古本屋をしたいと思うようになり、自分一人で身バレを恐れながらやってる今の状態では思い描く古本屋はできないなと思うようになったのも理由の一つです。なので私は小説を書いているよ!!!と宣言はしないけれども、ばれたら、そうです私です~ぐらいに返せる精神状態にもっていこうとしているところです。なんにせよ他の候補の方々の作品を読むのが楽しみです。