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HONDA CB400SUPER FOUR 1994

2018.04.10 09:45

HONDA CB400SUPER FOUR 1994

'93 年度登録台数1万7千台を突破。400ccクラス・ネイキッド・ロ−ドスポ−ツバイクのベストセラ−を記録していた人気モデルが、この年…更なる熟成を図って来た。

〔変更点〕

 ピストンヘッドの形状変更に伴う燃焼室形状の変更と、点火時期の見直しが行われている。これは、日常の使用回転数に合わせた出力特性の向上を図ったもので、中・低速域のトルクをやや太らせ、扱い易さに重点がおかれた改善がされている。スポ−ツ性の向上に関しては、マフラ−の内部構造を変更。高回転域での抜けの良さを体感させてくれるものとなった。 又、イクイップメントに関しても幾つかの変更点が生まれている。

1.左右サイドカバ−にサチライトメッキの立体エンブレムを採用。

2.計器類に新たに燃料計を装備。メ−タ−パネルを3眼のニュ−デザインに変更。 更に、スピ−ドメ−タ−、タコメ−タ−のケ−ス・リング部をクロ−ムメッキ処理。文字盤、目盛り配置、表示灯のレイアウトも変更し、メ−タ−照明もグリ−ンとしている。

3.トップブリッジは、ハンドルホルダ−部を分割構造とし、表面をクリア塗装。ホルダ−部は、バフ仕上げ後にクリア塗装する念の入れようで質感を向上させた。

4.前後にウィンカ−兼用のハザ−ドランプを新設。

〔総評〕

 水冷のネイキッド4に新たなライバルの出現で、ベストセラ−モデルとしても改善への提案を余儀なくされたと言える。この点に付いてだけで言うなら、価格の据え置きと共に大いに評価すべきである。先のペ−ジでも述べた様に、ネイキッドモデルの今後の動向を推し量る上で、装備や性能に過度の向上を図るのは、価格の高昇を招くことともなり得策ではない。ホンダの今回の改善は、そうした意味でも正しい姿勢を見せてくれた訳だ。

 CB400 SF の特徴は、サスペンションのセッティングに表されている。ZRXやGSX IMPのサ−キットユ−スを意識させたハ−ドなセッティングとは異なり、街乗りからハイウェイ、峠までをフレキシブルに対応させている印象を受ける。低速時にはソフトに、

 高速域では粘り腰を発揮させている。万人向き・・と表現すると、インパクトを欠いた印象と受け取られがちだ。が、使用感に幅を与えることはスタンダ−ドモデルとしては最も重要なことでもある。個性を様々な形で表現することは、商品の魅力を決定付ける意味では納得もする。しかし、こと操縦性に関してはシビアになり過ぎることは避けたい。レ−サ−レプリカとは異なる走りのステ−ジを創造してこそ、ネイキッドの魅力を高めるものであって、過去の軌道をトレ−スしては、ネイキッドの存続は再び危ういものとなってしまう。