掃除
年末が近づくと、掃除を促されることが増えます。
いやぁ、掃除に片付けホントに苦手です。
お宅が美しく片付いている方にコツをお訊ねしたら、
「どうして?元の場所に戻せばいいだけじゃない。」
と言われました。
なるほど、そもそもその“元の場所”が作れないところから私の下手っぴは始まっているようです。
淀みに手を入れるのは勇気のいることです。
色んな意味で見たくない触れたくないもの、気持ち悪いものが出てきます。
この頃アニメネタが続きますが、前回書いた『すずめの戸締まり』では、廃墟の扉から禍々しいものが出てきて災いを起こします。
『呪術廻戦』では、人の想念が残ったり集まったりしやすいところ(例えば学校やショッピングモールや病院など)に呪いが生まれやすいと描かれていました。
『鬼滅の刃』にしても『チェンソーマン』にしても、一見おどろおどろしいアニメが次々に何故こんなに人気なのでしょう。
その辺りに興味があって、話題のアニメを観かじってみた次第です。
若い友人によると、
「鬼とか呪いとかどうしようもない理不尽と戦う不完全な主人公に共感するんじゃないですかね。」
「あと、(「倍返しだ」みたいな)実在をイメージする敵ではないのが、カドが立たなくてクレーム出なさそうでいいんじゃないですか?」
と、面白い分析でした。
話を掃除に戻しましょう。
そういう淀みを物理的にクリーンにするのが掃除なのでしょう。
埃っぽいところでは咳が出ますし、悪臭悪気に鼻や喉が痛むこともあります。
目がシパシパして、開けているのも辛かったり。
清潔になると、そういう体の反応も消えます。
実は、人を施術していても同じなのです。
傷んでいるところやこの辺りに何か巣食っているなと感じるところに触れると、咳が出たり鼻がツーンとしたり喉が痛んだり、目が開けていられなくなったりします。
そこがクリーンになるとクライアントさんも私自身もスッキリ楽になるので、穏やかな空気になってスヤスヤと眠られたりします。
ですから、自分はある意味お掃除屋さんなんだなと思ってケアにあたっています。
掃除をすると、心も整いますね。
下手っぴなりに、私も少~しやってみようと思います。
今年も色々乗り越えて来られたことに感謝を込めて。
災いが湧いてこないように願いを込めて。
ここから生まれる仕事や暮らしが幸せを運ぶように祈りを込めて。
今年も1年ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。