PRは、数値や売上目標にくわえて“長期的な信頼関係の構築”を目指すもの。PRプランニングのキホンとは?〜第2期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第4回より〜
PRの手法が増え、選択肢はいっぱい。どうすれば、効果的なPRができるのか……。そんなお悩みをもつ企業や個人の方も多いのではないでしょうか。
PRとは、世の中やクライアントなど、すべてのステークホルダーと中長期的に信頼構築していくこと。そのために、誰にどんなことを伝えたいのか。どんな手段をつかうのか。最適なPRの方法を提案するのがPRプランナーです。
「第2期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座」第4回めの講座では、PRプランナーとしての基礎力を身につけるため、グループごとに演習をしました。
そこから学んだPRプランニングにおける大事な要素を、駆け出しPRライター&PRプランナー山崎春奈がご紹介させていただきます!
PRのスタートは目標設定から。数字ではかれる基準もおろそかにしない
今回の講座では、実際に自分たちが売りたい製品やサービスのPRをグループワークで実践しました。
まずは、目標を設定することから始めます。
なぜなら、PRプランナーは、ゴールにむかって最適な道すじを考える人。ゴールがどこかわかっていなければ、たどりつく経路を考えることさえできないですよね。
いつまでに売上をいくらにしよう、ユーザーを何人にしようというような、期間ごとの目標設定は、はじめに考えないといけない大切なことです。
5年後の目標は?では、その5年後のための1年後、そして半年後は?少しずつ逆算して目先の目標に落としこんでいきます。
このときにポイントとなるのは、きちんと数字で達成基準をはかれる目標にすること。
たとえば、健康にいいスイーツを売るなら、「若い女性に人気がでている状態」という目標では、漠然としすぎていて、具体的にどうなっていることを意味するのかわかりづらいですよね。
一方、「売上100万円」のような、数字ではかれる基準を設定すると、そのためにどうすればいいのか、具体的な方法がみえてきます。
こうして数字で基準を設定するものの、PRの効果は数字ではかりにくいといわれています。
なぜなら、PRは、よりよい関係づくり、信頼関係の構築といった数字ではかりにくい指標も大切だからなんです。
数字での基準はきちんと設定しつつ、数字でははかりきれないものまで創っていくのが、PRプランナーの重要な役割でもあるんですね。
夢物語ではない最適なPRを。ゴールに導くための手段と予算は?
目標が設定できたら、予算を確認し、ゴールにたどりつくための手段をきめていきます。
たとえば、「1年後、新商品スイーツの売上100万円」を目標とします。どんな方法でPRしていけばいいのでしょうか?届けたい人たちに、どんな手段をつかって伝えていけば効果的なのでしょうか?
PRの手段はさまざま。マスメディアとのリレーションだけでではなく、SNSやオウンドメディアといったオンライン施策、イベントや店舗などのオフライン施策などもあります。それぞれの商品やサービスによって、最適な施策は違いますし、手段ごとに予算も変わってきますよね。
PRプランナーには、これらの手段の予算や特性をしっかり理解し、目標まで最適な方法でたどりつくためのプランニングをしていくことが求められるんです。
なんとなくよさそうというという、ふわっとしたままだと、予算内におさまらない、予想とは違う広がり方になってしまったなんてことも。夢物語で終わってしまわないよう、中長期的、効果的なPR施策を考えていきます。
こうして、「目標、期間、予算、特性」といった、いろんな要素にアンテナをたてながら、ゴールまで進めていくことができるからこそ、PRプランナーは必要とされるんです。
今回の講座で学んだ、PRプランナーとしての大事な要素は、まだまだ最初の入口。PRは、知れば知るほど、奥が深くおもしろいと感じています。
キホンをしっかり意識しながら、大切なゴールである、中長期的な信頼関係の構築へと導くことができるPRプランナーは、どんどん価値が高まっているんですね。
次回のレポートもお楽しみに!
(執筆:PRライター 山崎春奈)