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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission3-⑥

2018.04.15 08:00

臣が一人で暮らすマンション。







以前はよくVBAの仲間や隆二と一緒に、俺の家で飲んだり映画を見たりしていた。





「何見る?やっぱホラーか?」





一緒に借りてきたホラーを見たこともあったっけ…





今は大画面で何でも好きな映画をセレクトして視聴できる。





隆二は真正面で見たいと言って、俺のすぐ隣に腰掛けた。





「ラブストーリーがいいな。濃厚なやつ」





隆二がリモコンでセレクトする。





とある映画のタイトルで手が止まった。





え?この映画、確か途中で濃厚なベッドシーンがあったんじゃ…





二人っきりで見るのって…





映画が始まった。





隆二は何も言わず部屋の電気を薄暗くした。





「まぁ、飲めよ」





隆二が俺のグラスにワインをなみなみと注いだ。





自分もグイッとグラスをあけて、手酌で継ぎ足している。





昨夜のことは何も言い出せないでいる。





シャツを引き裂いた罪悪感からか?





あの後どうしたろ?





あのままアイツに抱かれでもしたか?





服を脱がす手間を省いてやったか…





滑稽だよな…俺…





いきなり大画面でベッドシーンが映し出された…





主人公の喘ぎ声が部屋中に響き渡る。





「えっろ…」





隆二はグラスを置いて呟いた。





隣を見ると、しきりに自分の唇を触っている。





気がつくと俺は映画ではなく、隆二の唇を見ていた…





隆二は画面を見つめたまま俺に告げた。








「なぁ…キスしたくねぇか?」








to be continued…